H×H | ナノ


▼ 大好きな訪問者

次の日の朝目が覚め
せっかくだから
フィンクスに買ってもらった服を着る
前から見たら普通だが
後ろから見ると背中が
がっつりと開いたワンピース
スカートは短くしゃがめば
中が見えるだろう

「イルミが見たら怒るだろうなー」

でもこれが1番肌が隠れている服なのだ。

リビングに行くと
フィンクスはもう起きていて
上半身裸で腕立てをしていた

「あれ?女の人は?」

「帰った」

「ふーん。早いねー」

フィンクスの
上に乗ってみるが
気にする様子もなく
腕立てを続ける

「重くないの?」

「乗ってるうちに入らねぇ。
もっと食え」

「やだよー」

フィンクスの背中で
うつ伏せになり
しがみつく

上下に動く
常人より速いスピード

「ふふ!なんかアトラクションみたい!」

「人で遊ぶな!降りろ!」

「やーだー」

降りろ!やだ!の繰り返しをして遊んでいると
急に声をかけられた

「あなた達何してるの?」

声をした方を振り返ると
パクが訝しげな顔で
腕を組みこちらを見ていた

「パク!おはよう!!!」

「テメェ!勝手に入って君じゃねぇよ!」

「アラタおはよう。」

あたしの頭を軽くなで
パクがきても腕立てを続ける
フィンクスに乗っかる

「乗っかんな!」

「あら、アラタはよくて
あたしはダメなのかしら?」

その様子をあたしは
ソファに座り眺めていた

「アラタに何かした?」

「げっ!テメェ!能力使うな!」

能力?パクはフィンクスに
何かの念を使っているのだろうか?

「・・・馬鹿ね」

「うるっせぇ!!」

「団長には内緒にしといてあげるわ」

フィンクスの背中から降りると
あたしの横に腰を下ろし
あたしの手を握る

「アラタの様子を見に来たの。
フィンクスとはどう?」

「フィンクス優しいよ!
あ、でも昨日女の子連れてきてさー!
すっごい激しいの!」

「アラタ!チクんじゃねぇよ!」

「フィンクス・・・あなたって本当に馬鹿ね。
それに女の子がいるのに連れ込むって
デリカシーなさすぎよ。」

あたし達の言葉を無視し筋トレを続けている

「アラタ、団長は明日来るわ。
そのままパーティーに行くから。
パーティーが終わる頃には
あなたの恋人も試験が終わるんじゃないかしら」

「うそ!パクはなんで知ってるの?」

「知り合いもハンター試験を受けてるの」

さっ!朝ごはんにしましょう!
と一緒にキッチンで朝ごはんの準備をする。

誰かとキッチンに立つのは初めてで
女性の知り合いなどいなかったので
なんだか嬉しくてくすぐったくて楽しい。
世間では極悪人と噂されている
幻影旅団でもあたしには
とても優しい温かい人達にしか感じない。




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