H×H | ナノ


▼ 儚い幻想で惑わしたりもする

目が覚めると
そこは自分の部屋でも
クロロの部屋でもない

あぁフィンクスの部屋か

起き上がると
隣には上半身裸のフィンクス

自分は服は着ているものの
何故かブラジャーはしてない

普段お酒なんて飲まないから
失態を晒してしまったのだろうか

「フィンクス、フィンクス」

寝ているフィンクスを揺さぶる

「あー?」

寝ぼけたフィンクスは
そのままあたしを巻き込み寝返りをうつ

抱き枕状態のあたし
胸にはフィンクスの顔がありこそばゆい

まぁこれくらいいいかと
手で髪の毛を梳かす

寝顔はなんだか幼く見える

30分くらいぼーっとしていると
急にフィンクスがあたしの身体を離し
吃驚した顔で起き上がった

「悪ぃ!!!」

「え?いいよ。迷惑かけただろうし
胸ぐらい貸したげる。
こっちこそごめん。」

ふふと笑えば
フィンクスは眉間に皺を寄せた

「昨日の事覚えてるか?」

「んー?ぼやっと?覚えてるのは
いっぱい飲んで眠くなったぐらいかな?
あたし暑くなって脱いじゃった?
ブラジャー外してるし・・・」

「あーそうだな。そんなとこだな」

頭をボリボリと掻きむしりベットに
ゴロンと寝転んだ

「お前もう酒飲むなよ」

「そうだね。あんまり美味しくないし・・・
それよりお腹空いたー。なんか買いに行く?」

「そーだな。何もねーし。
なんか盗ってきてやるよ」

「それならお金渡すから買ってきて!」

「あー買ってくっからシャワーでも浴びとけ」

「わかった。お願いします。」

適当に床に落ちている
フィンクスは服を引っつかみ出かけていった

あたしも着替えを取りに部屋に行き
シャワーを浴びにお風呂へと向かった




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