H×H | ナノ


▼ 飼い主の仕事

イルミがどかす気配がなさそうなので
そのまま膝の上

「イルミって仕事なにしてるの?
めちゃめちゃお金持ちだよね?」

豪華なホテル
自家用飛行船
住む場所の提供

一般人ができることじゃない

「・・・殺し屋。イルミ=ゾルディックが俺」

(ん?ゾルディック?聞いたことあるよーな・・・)

懸命に脳内を検索すると思い出した

「・・って?え?!あのゾルディック?!
暗殺一家!!!??すごい!有名人じゃん!」

「変なの。普通の奴は殺し屋って聞いた時点で怖がるのに」

「そうなの?あたし全然気にしないけど。」

別に殺し屋だろーがお金もってるならそれでいい
飼い主なのだから
あたしを殺す気なさそうだし怖くない
むしろ有名人に会えたのが驚きだ
ほぼ都市伝説だと思っていた

「アラタは変なの。
アラタなんか家にきたら
弱いからすぐ殺されるし。
だから違う住み場所用意した。」

そう言って大きな手であたしの髪の毛を触る

なんの力を持たないあたし殺されるだろう
それは勘弁していただきたい

「イルミは?あたしに聞きたいことない?
飼い主になるんだからペットのこと知りたいでしょ」

「調べたら何でもわかるから別に・・・」

「うーん。
調べるのと本人の口から聞くのとじゃ違うと思う。」

「そ。年は?」

「20」

「調べたら18だけど」

「あれ?あ、いつも年齢上に言ってたから
そうだと思ってた。そうだ、18。」

商売するにあって20だとなにかと都合がよかったから
そう答えるのが当たり前になっていたのだ

『もう調べてたの?早い!そしてなんか得した気分!』

わーいと喜んでると
イルミが横向きに抱いてたあたしを
自分の方に向き合う形にする

「どこまで馬鹿なの。
13歳までのデータはあるけどそれ以降はない。
何してた?」

そうあたしは13歳で家を出た
そこからその日ぐらしをして
前にお世話になってた人と出会った
住む場所もくれ不自由ない生活を
してたけど少し前に逃げ出した

「その日ぐらししてて
前にお世話になってた人と出会ったけど
なんとなく、出てってふらふらしてた感じ」

口元に手をあて少し考えてる風のイルミ

「ふーん。野良に戻ったんだ。
じゃ俺が飼っても問題ないね」

「そ。よろしくね!ご主人様。」

イルミの額にキスをする

「それ誘ってる?」
じっと見つめられるが
朝方までしていたあたしに
そんな元気はない

「いや!無理!とりあえず休憩しよ」

伸びてくる手は容赦なく衣服を剥ぎ取り
また意識がなくなるまで身体を重ねた


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