H×H | ナノ


▼ 冷えた心に温もりを

「でね!そこでイルミと出会ってー」

アラタは上機嫌に喋り続ける
団長との出会いから
ゾルディックの男の話まで。
コイツに酒を飲ましたフェイタンは
もう飽きたのかアラタに見向きもしない

「ちょっとー!フェイタン聞いてる?!」

「うるさいね。聞いてないよ」

「ひどいー!!!」

フェイタンを警戒して
俺の隣に座ったはずなのに
酒を飲んだからか
自ら絡みにいっている

「この女に酒飲ますのだめね」

「お前が飲ましたんだろーが」

「ふん。弱いコイツが悪いよ
ワタシ仕事あるから帰るね」

「おい!コイツどーすんだよ!」

ソファーでゴロゴロするアラタを指さす

「知るわけないね。
団長から頼まれたのフィンクスね」

ふんと鼻をならし帰ったフェイタンを
苦々しく思いながら後片付けをする

「アラタ!起きろ!部屋にいけ!」

腕を引っ張ひあげるが
起き上がる意思はないらしい

「んー眠たいよー」

俺の肩に頭を預け
眠ろうとする

「おい!」

香水などつけてないはずなのに
甘い匂いが鼻をかすめる

「うるさいー連れてってー」

首に手を回し抱きついてくるアラタを
溜息をつき抱きかかえる

めんどくさくなり
自分の寝床へと連れていき
水を飲ませてやる
ゴクゴクと水を飲み干す
水を飲む
ただそれだけの行為なのに
色気がある

「あつい・・・」

そう言ってワンピースを脱ぎだした

「おいおい!!」
止めるより早く
下着姿になり布団へと潜りこんでいった

「チッ」

チラリと見えたアラタの身体は
白く華奢で細いのに出る所は出ている
男には堪らない身体だった

部屋を出ていこうとドアノブに手をかける

「ん・・・どこ行くの・・・?」

目を擦り起き上がるアラタ

「お前が俺の寝床を占領してっから
リビング行くんだろーが」

「いつもみたいに一緒に寝たらいいでしょ・・・ほら」

シーツを捲り場所をあける

下着を纏う姿に
ゴクリと唾を飲み込む

「くそっ」

ベットにまで戻り寝転がると
アラタが擦り寄ってきた

柔らかい胸が押し当てられる

「・・・おやすみのキスは?」

その言葉に理性がブチっと切れる音がした




prev / next

[ back to top ]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -