H×H | ナノ


▼ 狼と赤ずきんちゃん

連れてこられたのは
普通のマンション

その部屋のインターホンを鳴らす

3回鳴らして
多少イラつきながら出てきたのは
上半身が裸のフィンクスだった

「あぁ?」

「フィンクス」

「げ!団長!
アラタも!何だよ!急に」

ちょっと待ってくれと
部屋の中からバタバタと
慌てて部屋を片付けるような音と
怒鳴り声。


しばらくして扉が開くと
服を着崩して気だるげな女が出てきた
きっとそういう事をしていたのだろう

「オラ!さっさと出てけ!」

それと聞こえてくるのはフィンクスの声

「もぅ!自分から誘ったくせに!」

あたしを睨みつけ文句をいいながら出ていった

「団長悪ぃな
アラタも」

「相変わらずだな」

そのまま部屋へと入っていく
クロロの後を追う

部屋の中は決して
綺麗とは言えるものではなく
服は床にちらばり
雑誌、空き缶なども
床に転がりっぱなしだった

「ねぇ、蜘蛛なのに
女の人とか連れ込んでいいの?
家の場所バレるじゃん」

物をどけてソファーに座り
素直な疑問を投げかける

「こんなとこに住んでねーよ
適当な家選んで借りてるだけだ」

ニヤリと笑い答える

じゃあ本物の住人は?なんて
聞く気にはなれなかった
きっとこの世にはいないんだろう


「で、団長なんの用だ?」

「2日後までとりあえずアラタを
預けにきた」

「は?」

その言葉に驚いたのは
フィンクスだけじゃない
あたしも吃驚だ。


「クロロ。ちょっとまって!
聞いてない!」

「言ってないからな」

「団長預けんなら
パクとかのがいいだろ」

「生憎、パクもシャルも
俺と仕事だ」

2人のやり取りを
ただ口を開けて見てる
だけしかできなかった




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