H×H | ナノ


▼ 夢なら覚まして忘れてよ

水を浴びて
身体の熱を冷ます。

イルミとしかしたくないのに
感じてしまう自分に吐き気がする。

シャワーから上がると
タオルと服が用意してあった。

下着はぴったりで
服はパクが選んでくれたのか
ジーンズに白いシャツという
シンプルだがどこか上品さを感じる素材だった。


「あれ。枕は?」

「さぁな」

絶対何かしたなとは思いつつ
「そう」とだけ言いベットに戻る

冷たいシーツで
身体を包むと気持ちが良かった。

イルミ何してるのかなー
声聞きたいなー

「でかけるぞ」

唐突にはかけられる声

「え、どこに?」

「ついてくればいい」

「拒否権は?」

「この家に残ってもいいが
フェイタンが来るぞ」

フェイタンとはあの背の低い
黒ずくめの奴の事だろう

「どうする?」

「・・・行く」

イルミにも会えてないのに
死ぬのはごめんだ

「なら用意しろ。
朝食は街でとろう」

クロロからメイク道具を渡される
これもまたパクが用意してくれたらしい

BOXで渡されたメイク道具は
何でも揃っていて
高級そうなものばかりだった

服に合うように
大人っぽくて上品な雰囲気のメイクを施す

「クク、上手くなったな」

「それはどーも」

クロロもジーンズでシャツ姿で
青年風のラフな格好だった

「お揃いみたいで嫌なんだけど」

「気にするな」

高いヒールを履き
街へと向かった


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