H×H | ナノ


▼ 新しい場所へ

「ん・・・?」
身動きがとれない
ふわふわとする意識の中
目を開けるとイルミの顔があった

「あ、起きた」

「うっあっ!」

イルミの膝の上でだき抱えられていたらしい

いつの間にかキレイになっている身体
服もちゃんと着ていた
でもここはさっきまでいたホテルじゃない

「ここ!どこ?!「」

「飛行船。パドキアに向かってる」

「え!なんで?!」

「ホテルは泊まってただけだし
アラタはペットなんだから連れて帰るよ。
言ったでしょ」

そう言えば意識がなくなる前
そんな話になってた気がする

「住む場所も用意したし。
俺の家じゃくつろげないだろうし
違うとこだけど仕事ない日は行くから」

ペラペラと無表情で話してくる
なんだか機嫌が良さそうだ

でもそんなイルミを見てるのも悪くない
機嫌がいいほうがあたしも楽しい
住む場所も用意してくれたらしい

「ありがとう」
と伝えて微笑むと
フリーズするイルミ

「え。何?」

おーいと目の前で手をふってみる

「なんだろ。可愛い?」

何故か疑問形で答えられる
そしてチュッと唇が重なる

あたしはイルミのペットになった

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