H×H | ナノ


▼ 悪戯と戯れ

まだ目覚めていない意識の中で
背中に温もりを感じる

「ん、イルミ・・・?」

その名前を口にしてみる

「いつもこうやって寝ているのか?」

彼じゃない声色で
一気に意識が浮上した。
イルミじゃない。

「ちょっと!クロロ!
離して!!」

その温もりは求めている人物の
ものではない

「嫌だと言ったら?」

そう言って服の中に
手がゆるりと入ってくる

「やだっ!やめて!!」

「触らないさ」

言葉の通り手は
お腹の所で止まる

「てゆーか出ていってよ」

そのまま枕の下にある携帯を手に
イルミにメールを打つ

【おはよう!
試験どう?】

【おはよう。
どうってことないね。
キルも見つけてるし】

すぐに返ってきたメールに
思わずにやける

【今はどんな試験?】

【建物の屋上から降りるだけ】

【あたしでもいけそう?】

【さぁ。
もうすぐこの試験終わるし
また連絡して】

【はーい。頑張って!】

携帯を枕のしたに戻し起き上がろうとするが
びくともしない

「まだいいだろう。
男に抱かれながら
メールするなんて
嫌な女だな」

「クロロが抱きついてきてるだけ。
あたしは嫌がってる」

「こうやっていたら
昔を思い出すな」

「・・・出さない。
その記憶はイルミに上書きされてるから
何も残ってないよ」

「くく、それなら思い出さしてやろうか」

お腹で止まっていた手が上と動き出す
その手を拒もうと手を押し返すが
もう一方の手でいとも簡単に押さえ込まれる

用意してもらった
大きめのシャツ1枚と
パンツで寝ていたあたし。

「や、めてっ!」

シャツを捲り上げながら
ふにふにとクロロの手の中で
形を変えていく胸

「昔はこうやって
何度も触った」

キュッと突起を摘まれ
思わず身体をくねらせる

「あいかわらず強くされるのが好きだな」

かぶっていたタオルケットを床に落とし
横向きの体制から頭の上で手を押さえられ
仰向けにされる

「・・・手出すなって言われたでしょ」

「最後まではしない」

「なっ・・・」

露になった胸に遠慮もなく
舌を這わす

突起には触れずその周りを
ゆっくりと舐めあげられ
こそばゆいのともどかしさが襲う

「舐めてほしいのか?」

フッと突起に息を吹きかけられる

「っちがぅ」

「そうか」

クツクツと笑いながら
硬くなった突起を摘む

「んッ」

「身体は嫌じゃないみたいだが」

胸から下へと移動する手

パンツの上から割れ目をなぞる

「ッさわんないでっ」

下着をずらし横から侵入する指を
くちゅりと音をたて飲み込む蜜壷

「やぁっ」

気持ちとは裏腹に
感じる身体に吐き気がする

「あいかわず狭いな」

中を確かめるように
かき混ぜ指を引き抜き
その指を目の前で見せられる

「身体は素直だな」

自分の愛液で濡れた指


パッと手を離され
解放から強ばっていた体の力が抜ける

「今はここまでにしてやる
その火照った身体を
冷やしてきたらどうだ?」

さっとシャツを直し
変態と吐き捨て
シャワーへと向かった


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