H×H | ナノ


▼ そこに温度があるのなら

待ち合わせ場所に着くと
もうシャルとフィンクスがいた

「どうしたの?」

「なんかフィンクスが
アラタに会いたいってうるさくてさー」

「言ってねぇよ!!」

怒鳴るがシャルは
気にする様子もなく
話を進める

「何する?」

「んーじゃあ今からもう
仕事しに行こうよー。
どうせ明日の夜だし。
今日でもいいよね?
フィンクスお酒飲んでるけど大丈夫?」

「今日でも全然いいよ。
もとはフィンクスは
来ない予定だったから
問題ないしね」

そのまま美術館へと向かう



結局仕事はすごく簡単で
警備員の場所を教えるだけだった

「シャルあたしを試したんでしょ!
あんなのシャルならいくらでも調べられる!」

簡単すぎた仕事であたしは怒っている

「まーまーちょっとどんなもんか
見たかっただけだよ。
報酬は弾むから。
口座教えて」


フィンクスは暴れたかったらしく
つまらなさそうに地面にすわって
あぐらをかいていた

イルミからもらった口座を教えていると
電話がなった

ディスプレイにイルミの文字

「もしもし!」

[なんでこんな時間に外に出てるの?]

「散歩」

イルミのいない間に
お金を稼いでプレゼントを渡すのに
バレたらだめだ

[自由にしていいとは言ったけど
こんな時間に外に出ていいとは
言った覚えないけど]

「う。ごめんなさい。」

[今すぐ帰りなよ]

「わかった!」

[どこにいるかすぐ
わかるから]

「うん?わかった。すぐ帰るよ!」

電話が切れる

なんで居場所がわかるんだろ

「飼い主さんはなんて?」

「飼い主とか言わないで!
今すぐ帰れって。なんでわかるんだろ?
後つけられてた?」

「つけられてたら俺らが
気付かねぇわけねぇから
それはねーな。」

「ほんと過保護だね」

「んー。とりあえず帰ろっかなー」

「おい!アラタ!
危ねぇから送っていくぞ。
シャルいこーぜ」

フィンクスは怖そうなのに
優しいらしい

「あ、ありがと」

「おう」

フィンクスとシャルと他愛もない話をしながら
マンションの近くまで送ってもらう

イルミ以外の人と過ごすのは
久しぶりでなんだか不思議な気分だった

「じゃ、また連絡するから」

「うん。じゃね!」

バイバイと手を振り
急いでマンションへと入る

イルミに帰ったよとメールをすれば
早く寝なよと返事が来る

ハンター試験なんか
早く終われと念じながら
広いベットで眠りについた

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