▼ 聞きたいのは君の声
静かな部屋。
最近はイルミといることが
多かったからか
やたらと静かに感じる
しばらく会えないと思うと
やはり寂しい。
お腹が減っていないが
食べないとイルミが心配するので
サラダを作りむしゃむしゃと食べていると
電話が鳴った
ディスプレイにはイルミの文字
「もしもし!」
[何してんの?]
「ご飯食べてた!
もう試験会場ついたの?」
[まだ。明日には着くけど]
「そっかー。
早く終わって帰ってきてほしい。
やっぱりあたしも行けばよかった!」
[来させるわけないでしょ。
あとキルも試験受けに来てるし
変装するからキルいるとこだと
電話できないけどメールするから]
「わかった。イルミ大好き。
無事にかえってきてね」
[俺も好きだよ。
また連絡するから]
「はーい!」
終わる電話
少しでも声を聞けると
安心する
「変装ってどんなんなんだろ。」
あのイルミが変装だなんて
想像ができない
今度見せてもらおうと思いながら
サラダを食べ終わり
洗い物をしていると
また携帯が鳴る
シャルからだ
「はい?」
後ろでガヤガヤと聞こえる
人がいっぱいいるとこで
電話でもしているのだろうか
[あ、アラタ。
あーもう!フィンクスうるさい!
さっき別れたばっかりだけど
今から会える?]
「んー。別にいいけど
なんで?明日どーすんの?」
[フィンクスがアラタと・・・
いて!やめろよ!
とりあえずさっき別れたとこにきてくれる?
明日はそのまま行ったらいいし]
「うーん。報酬増やしてくれたらいく」
[わかったわかった!
早く来てよ!]
眠たいけど報酬増えるならいいかと
とりあえずワンピースと上着を羽織り
待ち合わせ場所に向かった
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