君は本当に可愛いわ。賢くならなくていいよ

微笑みは秘めておくもの
私に世界を与えたのはあなた
欲望は自我
あなたの女神のなり損ない

言葉より裸のほうが美しい
私を絶対的に殺す言葉が欲しい
行かないで 私の肉も骨も心もまだここにあります
愛は崩れ易い足場
そのまばたきの一瞬になりたいのに

わたしはあなたの所有物になりたい
はくはくと息して、あなたを見つめませう
わたしをあなたの愛で辱めてくださいませ
甘い肉付け
俺の唾液を吸う肌

わたしあなたの理想の絵画
脚を広げて見せてあげるわ。あたしの一番か弱いところ
あなたの甘言ばかりを信じているのです
誰とも約束させないように小指を奪った
君は本当に可愛いわ。賢くならなくていいよ

一目で、あたし達の世界は完成したね

わたしが居ないと朝も夜も空腹かも分からないのにね
うん。ずっと傍に居たい。あなたが居なくても生きていけるだなんて知りたくもない
私に見えるようには微笑まないひと
こんな言葉、意味なんてないですよね
みっともなくわたしを好きでいて

きらめきが壊される
凡庸と嘲笑って
あなたを好きなまま死んだからあなたを忘れることは許されない
血で出逢った
血も肉も骨も残さなくていい

好きになるということ。目にするもの全てがわたしとあなたのために在るように思うこと
愛がなければわたしは何者でもない
お前は正常になるな
本心から言っているのだけど自分でも嘘っぽい
瑞々しい棘

あなたのことならどんなものだってのみほしたいけど
私は狂わない
私の歪みをみとめて
わたしの抜かれた爪は恐怖の色合いをして青褪めている
わたしを溺死体にしてください

殺して欲しいも首を絞めてほしいも何もいえない
君はこの世で最も愛に対して残酷なんじゃないのかな
肩甲骨の尖り
花なら良かった。あなたが飽きる前に朽ちるでしょ
一目で、あたし達の世界は完成したね

鳩尾にまで響く美しくてほろ苦いもの

理解は希望でしょうか、願望でしょうか
愛している ここへそばへ来てほしい
導火線のような射精
奪っても奪っても取り尽くした気がしない
世界で最もあつい生きものになろう

愛しい心に飛沫を掛ける
私たちは古い動物
あなたの髪はわたしの指で揺れる波だ
たった二人のことば
脈の通っているくるぶしに唇を寄せる

私の多分、獣くさいかおり
さっきまで海を見つめていた眼差しをこちらに向けた
どこにも行けない女にして。あなたの手によって
ふたりという証拠
四肢欠損の方がしあわせ

一晩でこの人のにおいとなる。この部屋は、わたしだけのものでなくなる。塗り替えられてしまうのだ。生物として強いあなたに。わたしは弱いから。

至るところにきみの肌があるね
我が愛を望め
私の肉を泡立ててください
あなたってわたしの欲しいもの全部くれるのにわたしってどうして満たされないんだろう!
鳩尾にまで響く美しくてほろ苦いもの

わたしは愛に対して冷静でいたくない

あなたが与えるもので全てが叶うと思っていたよ
わたしの体の曲線はあなたに撫でられるために生まれたもの
愛という免罪符、狂気、甘い呪詛、呪い
大人の指先はとても綺麗で、先生はよく眼鏡が似合っていた
無知に溺れていたい

愛するってあなたと同じことをすることなのかしら
あなたの優しさでわたしは大人になる
ただなんとなく、あなたがわたしのお腹の中にいたら幸せだろうなと思った
あなたの腕の中が優しいだなんて知らなければよかった
四肢が記憶に浸される

ぜんぶぜんぶつめたいね、ままならないね
愛するってあなたと同じことをすることなのかしら
私を絶対的に殺す言葉が欲しい
この裸から飛び降りたかったし
触れることが蔑み

単調なリズムで殺されるようだ
眩暈のある風景
成れの果てのつよいひとよ
ユーフォリアにはアーモンドグリーンの色がするね
美しい声を編み出すその喉を喰い千切ったら、どうなるんだろう

あなたとわたし、見た景色は同じでも感じ方は違う。寂しい。一体化してしまいたい
迷子みたいに愛してるの
無痛の愛
愛の終わりは頬へのキスで終わるのでしょうか
わたしは愛に対して冷静でいたくない

愛はきみを祝福しない

あなたのなかで巣食っていたいよ。どんな怪物になっても
わたしへ わたしとさよならしてください
いつか心中するためのカウント・ダウン
最初から全て手に入っていないのなら私はもう何も要らない
美しい女の子たちは微笑まなくても天使そのものなのだ

欲しいものも、あなたに誓えることもなんにもなかったね
箪笥とかクローゼットとかトイレのタンクとか冷蔵庫の上とかにわたしの心を小分けにして隠してた
あなたの背中に耳を寄せると心臓が揺れる
わたしの本性を果たさせて
冬のひとでしたあなたは 何を望んでも

ちゃんと孤独も愛も感じている
一種の仄暗さ、一種の解放感に包まれる
あなたを思ひ、自分にくちづける日々は
私はいつも、あなたのどこに欲情しているのでしょう
あなたがわたしと違ういきものだったら遠慮なく触れられた

このバージンはあなたに貫かれたがっている
産道の長い女
わたしの魂を生涯慰め続けるのでしょう
わたしの唇を開いてください
なにをしたっておまえの世界はかわらない

安易に共感するな
私は獣に生まれ変わる
だからあなたはあたしの心に穴を開ける
精神的な疼きだ
愛はきみを祝福しない

わたしの愛はお前が加害者でなければならぬ

荒れ果てたがっている
私だけの最愛
わたしはその瞳に見つめられると雁字搦めになる
冬の冷たさは安易にわたしの頬を嬲ってくれるからいいです
やっと私の思いにくちづけできるわ

薔薇は薔薇のままで
わたしの心を曇らせて
愛に触れたものは全て気が触れる
ブラ紐に名残惜しげに肩を撫でられた気がした
人肌程度でだきしめて

お前が幸せでなくとも
二人だったとき
シナモンロールをホットミルクで飲み込んで
あなたの大きな手はわたしを小さな生き物にさせます
思い出にもならないことを毎日繰り返しています

最近乳房が重くなった
カプチーノの美味しさは剣呑すぎる
心から私を信じなさい
あなたの吐息が私の肺を濡らす、熱帯夜
まばたき、まつげの影、あなたの産毛

私の世界を美化してくれた人
尽くさせて。愛しているって実感させて
生々しい告白
愛で共倒れしちゃおうよ
わたしの愛はお前が加害者でなければならぬ

あなたの睫毛が全ての始まりを予感させた

白濁滴らせてよ
欲しがるから怖くなる
お前は私を欲しがるべきだ
自らの恋慕に焼き焦がされていく
全部失くしちゃいたい。深夜だから

彼女と植物園に行った時、植物たちが陰となって彼女の足に絡み付いた。僕はそれを見つめ、どこか遠くへ来た気持ちにさせられた。きみはいつか彼岸のものになるのだろうか。

あなたはわたしでおわるのでしょう
苛烈な瞳。だけど薄く、強度の氷のような脆さの残る瞳。この人の前では死にたくないなと思った
わたしの掠れた歯茎のぶぶんだけを舌でなぞるお相手のひと
今後は言葉がわたしとあなたと形作っていくから
同じ夢で愛情が目覚めている

地獄にゆくまで帰れない
自分以外との行為には須く距離が存在する。でもそれに目を瞑らなければなにも始まらない
食道で液化するあなたと買ったおそろいのソフトクリーム
ああ、きみのグロテスクのあじしりたい
ずっとずっと嵐の中で、だから聞こえない

愛されている方が立場が上だよ
愛と捕食
敬語の響き
あなたの睫毛が全ての始まりを予感させた

闇の中でなら無防備でいてあげる

柔らかな二の腕の底
濡れる舌の先
あなたの瞳の中で眠った。どんな世界だったか教えてあげようか
泣きながらわたしを抱き締める、涙のきれいなひと

そしていつか私はあなたの心臓で鼓動できたらいいと思う。指で手繰り寄せて、ぴったりとくっついて。そのまま。そう、血潮が同じになりたいの。半身であるかのように、片割れであるかのように。叶いっこないから。私の嵐を撃ち抜く銀の弾丸だ、あなたは。

あなたの黒髪はわたしのものだ
恋に膿む右手
薄暗い春の海はずっと黙っているから、わたしももう何も言えなかった
あなたの腕で抱き留めてもらえないと安心できない

あいしているのにね
嘘は鎖骨に留めておく
二人だけになって、孤独から追放された甘い国
あなたの海に流れ着きたい
右手へきてください

もうわたしを手に入れなくていいよ
魔物がわたしに口付けをする
空腹でやるセックス
睫毛舐めさせて
闇の中でなら無防備でいてあげる

わたしの心臓の権限はあなたのもの

愛に基づいてあなたを愛さなきゃ
わたしはあなたの愛という生き物なの
私たちは古い動物
エニグマ・マグラ
ダチュラと偶像

恋する人々に振られ、もうお前しか居ないだなんて言われたら。ねエ、貴方にこんなに甲斐甲斐しく世話するのを愛以外だと呼べますか。でもその翌日に貴方は手首を切って浴室に手を沈めていた。私は買い物袋を落としてしまって果物が転がった。私は跪いて足の爪先にキスをした。私、やっと貴方に触れられたわ。口付けできたわ

くちびるに鋭い痛みが走ったら駆け抜ける
生来、私は玩具でした
ポールダンスをするのは、奈落へ落ちる前戯というかんじがするから
そういった顔で見つめられたかったな、と思う
毒牙は受け入れるもの

結局わたしは、あの人なしでは生きていけません。生かすも殺すも、あの人次第。そしてそれが、やはりわたしをわたしたらしめるのです。

肉屋のようにわたしの肉を愛してくれ。もしくは解凍して
羽化落下死
落ちた椿のあとをおう
した唇噛んで愛して、そう
わたしの心臓の権限はあなたのもの

低体温のキスは今日も自分たちのための慰めだ

あなたと再会したのはポロアパートで。畳の上にマットレス直引きで、私はタンクトップとパンツのみという情けない格好のまま、顔を強張らせて再会した。

朝顔を育てたあの人は出て行った。半年後、引っ越す時にそれを捨てようとした。花も茎も根もとっくに枯れていて、種だけを実らせていた。なんだかその光景に悲しくなった

初めての性体験は衝撃的だった。うんざりする程触られて輪郭をなぞって何度も確かめる様に、その指で。やがて異物を入れられた時に、私は確かにこの世に存在するのだと初めて思えた。

頭がぼうっとする。雨に濡れたせいでさっきまで冷たかったのに、今ではお互い血潮が沸騰しているのだから。

毒牙で導いて
抱きしめあったわたし達はミルク色の影になっているわ
あなたはわたしの地獄です
そう、あなたは堅実で自由な人だ。きっとどこまでも行ける。どこまでも
低体温のキスは今日も自分たちのための慰めだ

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