「くる、しぃ…」
「「「なまえ!!」」」
ノアであるティキ・ミック卿に後ろを取られ、首を絞められた。そんな私を見てアレンくんやリナリー、ラビが私の名前を叫んだ。みんな…と掠れた声を出し、ティキ・ミック卿の腕から逃れようと、もがいているとティキ・ミック卿がくすりと笑った。
「さあ、どうする?少年」
「っ、ふ、く」
どんどん首を絞める強さが強くなった。喉が押し潰される……!
「なまえ!!」
アレンくんの悲痛な声が遠くなる意識の中届いてきた。私は最後の力を振り絞り、圧迫される喉から声を張り上げた。
「イノ…センス、発動!!」
「ん?何だこの匂……ぐぅ、あぁっ!」
ティキ・ミック卿の力が弱まった瞬間に腕から逃れ、その場に咳き込んだ。
「ゲホゲホッ……く、苦しいでしょう?遠…くにいれば、良い香り…ですが、ゲホッ私に近づけば…近づくほど死に、悶えるのです。ざ、ざまあ、ノア。ぶっしゃっしゲホゲホゲホ!!」
「なまえ大丈夫?!」
リナリーに支えられながら立ち上がり、まだもがき苦しむティキ・ミック卿を見下ろした。イケメンがいいザマだ。ぷぷ。
「苦しいでしょう?死にたいでしょう?ぐふふふふふノアよ、私の前に跪くがいい!!」
イノセンス名:AKUMAほいほい
「(楽しそうだね!ティッキー!)」
「(ロード!見てねぇで助けろ!!)」
何の実験かと思った
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