夢うつつ | ナノ

愛されヒロインって?

銀魂の世界にトリップして、早1ヶ月になる。(何故1ヶ月もの話題を省いたかという所は敢えて突っ込まないで頂きたい!)

私がこの世界に馴れるまでそう時間はかからなかった。いや寧ろ掛からなすぎてびっくりだ。1日目で万事屋ファミリーと親しくなれたのだから。いやまあ、銀魂のフレンドリーさがあったからこその話なんだけどね。

ちなみに、私が三次元と二次元を行き来しているという事は誰にも話していない。信じて貰えない可能性が高いってのもあるし、説明するのが何よりも面倒臭い。それに今が楽しいから別に良いや!って思ってるから良いかなーなんて…。


「考え事するなんて良い度胸でさァ」

という声と共に、どかーん!と一発バズーカを撃ち込まれた。それにひぃっと悲鳴を上げながら私は逃げ回る。

「沖田くん!鬼ごっこやるんじゃなかったけ?!」

「現に鬼ごっこやってるじゃねぇか」

「鬼ごっこつーか、鬼を狩ろうとしている極悪非道な桃太郎ごっこじゃないか!」


……この状況を楽しいと感じるかどうかは、その人の価値観によるが、私は楽しいと言っておく。内心は、バズーカ撃ち込まれてびびってるけどね!つーか、鬼は私なのに何で沖田くんが鬼みたいになってんだ!

「神楽ちゃん助けてぇぇぇ!」

「任せるネ!」

私より身長の低い神楽ちゃんの背中に隠れて、沖田くんから避難すると、神楽ちゃんはその小さな体で私を守るように立ち、銃が仕込んである番傘で沖田くんに乱射した。沖田くんはそれを悠々とかわしながら小さく舌打ちをすると、問答無用で此方にバズーカを向けてきた。そして、引き金を引こうとした瞬間、

「はい、ストーップ!」

と銀さんが止めに入ってきた。そんな銀さんの隣には、小柄の女の子がそわそわしながら立っていて、誰だろうと首を傾げていると、

「銀ちゃん誰アルか?」

相変わらず沖田くんに番傘を向けている神楽ちゃんは、目だけ銀さんに向けてそう尋ねた。

「あ?コイツか?さっきそこで拾った」

銀さんはそう言うと、ほら。と女の子の背を押した。女の子は一瞬戸惑った表情を見せたけれど、意を決したように此方に顔を向けて自己紹介をした。


「え、えーと。こ、こんにちは。山田華子です…」

吃り過ぎたのが恥ずかしかったのか、赤面しながらペコリと頭を下げる女の子の姿が………、


何かすんげぇ可愛いかった!!

Q、愛されヒロインって?

A、周りの皆から愛されるヒロインです


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オリキャラ登場!原作では“花子”が居るので敢えて“華子”で。時々オリキャラが出てきますので、注意して下さい。
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