救世主と言えば?
町並みを歩き見ながら、改めて自分は銀魂の世界にトリップしたんだなと実感する。
でも、思ったんだが夢小説のように都合良く銀魂キャラに会えるのだろうか?只でさえここの地形を分かってないのに…。
あ、急に心細くなってきた。
私の事を知っていてくれる人がいなく一人ぼっちだと気付いた瞬間、気持ちが押し潰されそうになった。不味いぞ。不味いぞ。ネガティブ傾向に走ったら非常に不味いぞ。泣きたくなるぞ!
私はくっと唇を噛みスタスタと歩く。泣くな!お前は高校生だろうが!大人の階段を登ってる途中なんだぞ!と自分を戒める。
「ちょいとお嬢さん」
不意に声を掛けられ振り向くと、
「そんな恰好で歩いてたら変な人に声掛けられるよ。俺みたいなね」
会いたかった人が、そこに居た。
「うっ…わ……」
その後、彼の前で子どもみたいに大声で泣いたのは、言うまでもない。
Q、救世主と言えば?
A、銀さん!
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