夢うつつ | ナノ

特殊設定をどう思いますか?

私は、感動で胸が一杯になった。
なんかもう銀魂の世界に来れただけで満足だ。三次元からどうやって二次元に来れたかなんて追求しない。だって、満足なんだから!

なんて、うはうはしながら屋上をスキップしていたら、ある事に気が付いた。そうーー―――特殊設定というものはないのかと。

我ながら恥ずかしい話をするが、夢小説というものをかなり読み漁るタイプだ。勿論トリップ小説も沢山読んできた。それには大体特殊設定が付いていて、最強だったり治癒力が半端なかったり…などなど特典がつく。

私は、チラリと自分の拳を見た。そして、握った拳でコンクリートを殴った。痛かった。涙がちょろりと出た。
地味にくる痛さに悶えながら、拳を観察する。数分経っても、拳は赤くじんじんしたままで一向に治らない。


…どうやら私には最強になるとか治癒力が半端ないなどという素敵な特典は付かなかったみたいだ。

虚しくなった心を気合いで吹き飛ばし、私は立ち上がった。


「よし、銀魂キャラに会いに行こう!」



Q、特殊設定をどう思いますか?

A、必要です!!

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