「アーサー、見て!」 「何だよ、…っ!?」
危うく、紅茶を吹き出しそうになった。 やっとのことで彼女を見るが、見れば見るほどに似合っているように感じて。
「菊から貰ってきたんだけど、どうかな?」
くる、と一回転してみせた彼女のちらちら見える肌が気になって仕方がない。 うずうずと俺の本能が疼きはじめ、それに耐えきれずにぐいと引き寄せた。
「アーサー?」 「お前、が、悪いんだからな…っ!」
セーラー服の裾を胸元まで追いやっても、謎の構造が邪魔をするものだから。 脱がせようにも脱がせることが出来なくて。
「…破くか、」 「え?…やめ、」
胸元の布を左右に引けば簡単に破けてしまったそれで、必死に体を隠す彼女。 それに口づけながらも、手は彼女の感じる箇所をしっかりと目指していて。
「この、バカ…っあ」
やめて。 今までとは少し違う声音の彼女に手を止めると、欲情しきった目に困ったような色を浮かべていて、何だろうと疑問が募る。
「今日、生理だから」
その言葉に、がくん、と体から力が抜ける感覚がした。 あまりに酷なその状態に、溜め息が漏れる。
「ここまできてそれかよ…」
そして…彼女からの突然のおあずけに彼がどうしたかは、また今度のお話。
─セーラー服のすごい機能─
(どうでした?制服ってすごいでしょう?) (あぁ…) (上手くいきませんでしたか?) (いや、突然おあずけくらって…) (それは、いつでもどこでもそういうことをするからだと思います) (そうか…アルフレッドにも同じことを言われたんだよな…)
2009.11.16 修正
セーラー服は胸元を左右に引っ張ると案外簡単に破けるそうな
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