「菊さんの家って落ち着きますねー」 「そうでしょうか?」
普通だと思いますが。 そう答えて、お茶を淹れる為に重い腰を上げる。
どうやら、先ほどから畳の上から動かない彼女は夏の暑さにやられてしまったようで。 あー、とか、うー、とかよくわからないことを言っている。
「菊さーん」 「好きにして構いませんよ」
きっと家の中を歩きまわりたいのだろう、と解釈して返事をすると、思った通りに部屋が静かになった。
「…かなり静かになりましたね」
これはこれで寂しいものです。 彼女が戻るまでの間にお茶菓子でも用意しようかと通りかかった部屋を見て愕然とした。
「な、何やってるんですか!」
畳の上で眠る彼女は、何故か下着しか身につけていなくて。 白い肢体がさらけ出されていて、それで。
「、ぽち…」
キュウン、そういえば見かけていなかった白い姿が彼女の胸元にあって。 鼻血が出そうになったことは、多分誰にも言えそうにない。
─夢のコラボレーション─
(カ、カメラを用意しなければ…!) (それにしても、どこを撮っても可愛らしいですね)
2009.11.16 修正
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