抱えきれない幸せを
彼から"好きだ"と告げられて、もう1ヶ月は経った私の生活。
朝は彼を起こし、布団に引きずられて。
昼はのんびりとデートしたり、時には盛られたり。
夜は、まぁ…色々。
とにかく、最近はずっと彼とばかりいるわけで。
やっぱり幸せだなー、と思っては彼に抱きつく。
「銀時」
「ん?」
どうしたー?
ふわりと甘い匂いがする彼の服に顔をうずめていたら、間延びした声が降りかかって。
彼の長い指が私の髪を梳く。
優しく、まるで壊れものを扱うようなその動作が妙に愛しく感じた秋の日。
初めて、自分から彼にキスをした。
─抱えきれない幸せを─
(…銀時さん銀時さん、)
(んー?)
(この手は何かな?)
(いや、銀さんのマグナムが元気になっちゃって、ね)
("ね"じゃないから!)
2008.09.30
2010.03.10 修正
紗礼へ!
短い。
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