7

シャーナの理由


 語り終えたシュウは疲れた様子だった。しかし、リーファには、そんなことを考えている余裕は無かった。頭が痛いのだ。
 何も言わないリーファを不審がるように見てくるシュウを無視して、リーファはゆっくりと息を吐いた。全てを思い出したのだ。リーファには前世の記憶があった。それだけではない。
「シュウ、レンシス大聖堂に行こう」
 リーファは気持ちを落ち着かせるために、再び大きく息を吐いた。しかし、脈が速くなり、体は熱くなっていくばかりだ。
「おい、手前……」
「早く行こう」
 シュウの手首を掴み、そのまま部屋から出る。
 目指すのレンシス大聖堂。世界で最も神に近い場所。




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