▼ロランと柊(過去編)

二人とも出身はテンガン山で幼馴染みです。ロランはヒンバスという種族ゆえに幼少期は他の子供からいじめられていて、それを柊が庇うのが日常。いつも離れないベッタリな仲良しさんでした。

そんな二人が15歳くらいの時に転機が訪れます。柊の進化です。
ハクリューに進化した柊は昔と変わりなくロランに接しますが、ロランはどんなに強くなっても進化できないのでそれが苦しくて段々と彼に対してよそよそしくなっていきます。更には自分は醜いヒンバスだから、美しいハクリューの彼の隣に居てはいけない、と。
そう思う事によって、幼い時から抱いてきた恋愛感情は彼の中で確かなものとなります。同時に自分は柊に嫉妬している事にも気付き、やはりますます距離を置くように。
柊も、ずっとロランに対しては恋愛感情を持って成長してきました。なので段々とよそよそしくなっていくロランの気持ちがわからなくてもどかしい思いをしていきます。自分が原因なんてこれっぽっちも思ってません。彼にとって種族の問題など頭になかったのです。

お互いに抱く気持ちがどんどんと歪んだ方向に進んでいき、先に爆発したのは柊でした。彼は強引にロランを抱き、幼馴染みという関係は崩れ去り肉体関係のみが出来上がってしまいました。
ロランは柊がこのようになったのは自分のせいだという罪悪感があるのでされるがまま。柊の気が済むならと抱かれ続けます。
柊はロランが抵抗すれば止める気でいたし、寧ろ抵抗して欲しかったのにされないから後には退けなくて、何度も彼を抱いてしまう。泥沼ですね〜

そんなすれ違いが2年ほど続き、ロランはイチや今の一軍メンバーに出会い、最後の一人として迎えられる事になります。躊躇いながらも彼はこっそりとテンガン山から抜け出します。
柊はある日ロランが出ていった事を知り漸く自分がした事の重大さに気付き、ロランを追って故郷を飛び出します。でも何の準備もせずに飛び出して来てしまったので途中で行き倒れて、イチに拾われてまさかの再会、という流れ。

柊はロランに謝って自分の気持ちを伝えたくて故郷を飛び出しましたが美しく進化したロランを見て何も言えませんでした。今はぎくしゃくしながらも普通に喋る程度には回復しています。ただ、お互い過去の事には怖くて踏み込めない感じ。

長々と俺得話ですみませんでしたアァァ

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