「栄口の宝物って何?」

「え・・なんだろう・・・慎吾さんは?」

「俺はね・・・思い出かな」

「思い出?」

「うん、俺は形に残らなくても宝物だと思ってる」

「なんか・・かっこいいですね・・・宝物がちゃんと言えるなんてうらやましい」

「今言えなくてもいつかは言えるようになるよ」

「そう・・ですね」

「・・俺に宝物ができたのは栄口と出会ってからだよ」

「俺と?」

「うん、栄口と一緒に過ごした思い出が、俺の宝物」

「っ・・・俺も、慎吾さんとの思い出宝物にします」

「一緒だね・・これからもふたりでたくさん増やしていこ?」


「そうですねっ」



宝箱の中

(君との思い出でがたくさん)


*end*



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