「流れ星」

「えっ、見たかった」

「・・・栄口はさ、もし願いを叶えるとしたら何をお願いする?」

「えー・・・たくさんありますよ」

「例えば?」

「例えば・・・ケーキたくさん食べたいとか、野球を慎吾さんみたいに上手くなりたいとか、」

「ひとつだけって言われたら?」

「うーん・・・あと3つ叶えられるようにって願います」

「えー、」

「なんちゃって・・・俺が叶えたい夢は








皆が幸せでいられますように」



「皆?」


「俺の家族も野球部の皆も、もちろん学校の人も慎吾さんも・・・世界中の人皆」



「―・・・それじゃあさ、栄口が俺の願い叶えてくれる?」

「え?俺が?」


「うん、栄口にしか叶えられない・・・」


「・・俺が叶えられることなら」



「これ叶えてくれたら俺は一生幸せだよ」



みはただひとつ

(君とずっと一緒にいること)


*end*



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