熱
たまに時間が合えば一緒に遊びに行った
いつもならこれだけで幸せなのに何故か今日はもっと望んでしまった
「あの・・さ・・・手繋いでいい?」
付き合っても無いのにこんなこと
言った後に後悔した
「ほら、寒いしさ・・何ていうか」
こんな言い訳苦しい―
「良いですよ」
「え?」
「寒いですもんね、手繋ぎましょ」
差し出された手を繋ぐと相手の手はとても暖かかった
「顔赤いですよ?寒すぎて熱でも出ましたか?」
「――そうかもね・・」
この熱は君の所為
(これでも気付かないなんて鈍感なんだから)
*end*
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