「うわっ、どうしたの」

「急に雨降ってきて・・」

「大丈夫?家入んなよ、」

そう言いながら中に招こうとすると栄口はそこから一歩も動かずに服の裾を捕んできた


「平気です、ただ会いたくなって来ただけなんで・・・」

「平気じゃないよ、風邪引く」

「大丈夫です」


手を優しく取ると凄く冷たくてけっこう長い間外に居たことが解る


「・・急いで帰るんだよ?」

「はい」

自分が着ていたパーカーを栄口に着せて傘を貸してあげた

栄口はどちらも否定したけど俺が無理矢理着せて持たせた


「風邪引かないでね」


「ありがとうございます」



雨にれた手

(凄く冷たかった)


*end*



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