相田先輩は監督なのか、こんな可愛い監督いいなーなんて思ってたつかの間、相田先輩は改めて皆に自己紹介をして、
仮入部希望者全員に脱げと命じた。
「・・ここっ、こがちゃん、先輩っこがちゃん先輩っ」
「ん?どったの」
コソコソと声のボリュームを小さくして小金井先輩に一体どうするのかと聞いてみたら、見てればわかるよーとニコニコしながら答えてくれた。見てればって・・・・な、なんとなく、目のやり場というか・・・い、居心地が悪い!
「君、ちょっと瞬発力弱いね
バスケやるならもうちょいほしいな」
・・・・・しゅんぱつ、りょく?
相田先輩は、一人一人を観察するようにしながら見ていって、アドバイスをしていく。・・・これは
「君は身体硬いからお風呂上がりによく柔軟して!」
どうやら皆の様子を見ると当たってるみたいだし、きちんとわかって言ってるようだ
「彼女の父親はスポーツトレーナーなんだよ。
毎日仕事場で肉体とデータを見続けている内に身についた特技がアレって訳。」
「体格を見れば、身体能力が数値となって見えるらしいよー」
「す、すご」
主将の説明にこがちゃん先輩が補足してくれた。
数値って・・・・・!や、やばい流石監督!去年一年だけでベスト4までいっただけある・・・!
「・・・か、かっこいい!!まじ惚れる・・・!」
「あはは、なまえちゃん興奮してんねー」
「・・・・・・」
ぽむぽむと頭を水戸部先輩に撫でられながら小金井先輩に苦笑される。だ、だって!!美人で監督で仕事もできるって!かっこいい萌えゆる!
「黒子ー?」
「どこだー」
「・・・・・・、?」
興奮して気がつかなかったけど、いつの間にか見知った名前を先輩達が呼んでいる。
「黒子くんっているー?」
「おーい黒子ー」
黒子くん、仮入部来たんだ・・・・
どこだろ・・・・、黒子くんって絶対かくれんぼ上手そうだよねー・・・
「・・・・・って、あ!先輩、黒子くん、目の前にいますよ」
「!?っきゃぁあああ!?」
(黒子はボクです)
(・・・・懐かしいなこの感じ)
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