「火神くん、ごめんなさい!」

さっそく、火神くんが来たら、椅子に座りかけていた火神くんに私は手を合わせ謝った。・・・・か、顔見れない。怒ってるかな、いや、怒ってるよね。

「・・・いきなり出てきたくせに、あんな失礼なこといって・・・・本当に反省してる。」

やっぱり、顔見て謝らないと・・・いけないんだけど、でも・・・でも

「・・・やつ、当たりというか、なんというか・・・・・その、色々あって。ごめんなさい!本当に・・・・・!」

やっぱり見れないうああああ・・・!火神くんには申し訳ないけど・・・

「いや・・・・、いいよ、別に。」
「、!」
「・・・・むしろ、俺が悪かった。だから、そんなに謝られると、困る」
「・・・・・、・・・・・う、うん」

顔を見れば、バツが悪そうに、たどたどしくも喋る火神くんは最後に、本当に悪ぃ、と申し訳なさそうに謝った。・・・うん、やっぱり火神くんって悪い人じゃないんだな。第一印象は怖い方に入るんだろうけど。
大ちゃん達がいなかったら私も怖いって思ってただろうなー・・・・
取っ付きにくい所もあるけど実は彼らは思ったより全然そんなに怖くない。才能はあるけどあとは普通の男の子だ。大ちゃんや緑間くんはツンデレなだけだし、紫原くんは子供っぽいけど扱いに慣れれば平気だし、黄瀬くんなんか下手したらたまにワンコだし。赤司くんは・・・・うん、まぁ・・・彼は普通じゃないのかな・・・あまり話したことないからよくわからない。

「よかったですね、みょうじさん」
「!?、おわぁ!!」
「いつからいたのー?もー・・・」

神出鬼没黒子くん。うん、昔に比べたら私も慣れたなー・・・・、黒子くんは私達をじっと見て微かにニコリと笑った

「みょうじさんが来る前からです」
「ぎゃっごめん!挨拶してなかった!おはよ!」
「おはようございます」
「ったく、びっくりさせんな!」
「すみません。・・・・火神くんもよかったですね。女の子泣かすなんて最低ですからね」
「うっせ!」
「ちょっ黒子くん!!」
「しかも先に謝らせて・・・・全くもう」
「〜・・・わーってるよ!」

その話は恥ずかしいから掘り返さないでと言おうとしたらタイミング良く本鈴が鳴った。火神くんを見れば少し照れ臭そうに何だよ、と吃りながらも反応してくれた。
・・・・あはは、何だか、本当に大ちゃんみたいだなぁ。火神くんは。



(みょうじさん、チャイム鳴りましたよ。戻らなくていいんですか?)
(・・・・・わ、わかってるよ!)

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