黒髪キューティクル美形


「・・・・・・ぐあ、ま、ぶ・・・・しい」


目が覚めたら、朝日が眩しくて、
ふかふかすぎるお布団が、これは現実だと教えてくれた。



──────ぐきゅるるる・・・・・



「・・・・・・・・・・・・、」


・・・・・・お腹がすいた。ごはんを食べにいこう。
おふろはあとでいいや・・・・



************



「たん、れん・・・・」

「そ。まずは自分のイノセンスを知らなくちゃね!」


朝ごはんを食べて、お風呂に入ったあとまた飲み物を飲みにジェリーさんの所に行っていたら、
ジョニーさんが室長が呼んでるというので嫌な予感を感じながらも来てみたら案内された場所はそこどうやら鍛練場所らしい。
初めて来たけどそこそこ広いな。


「先に言っときます。私、体育は3です。2採ったこともあります。唯一の取り柄はバレーぐらいですし。あと逃げ足。」

「うん。逃げないでね?3って何だい?」

「あー、学校の成績の結果表のことです」

「へぇー、それじゃあなまえちゃんって裕福なんだね」

「・・・・あー、いえ。日本では普通です。」

「そうなんだ?」


現代の日本はね。
っていうか薄々感づいてはいたが相当この世界って古いんだな。十八〜九世紀ぐらいか?


「・・・・・・座禅、とかですかね」

「うーん、それもいいけど───」

「おい、何だよ呼び出して」

「・・・・・・・・・っ!!!」


つい、いい声がしたので振り向けば

そこにはだるそうで怪訝そうな美人さんがいた。美味しい。何コレやばい。え、ちょっえっやばぁあああああ


「神田くん、この子だよ、新しく入った子。
なまえちゃん、彼はエクソシストだよ。」

「・・・・・はじめ、まして。
新しく入団したみょうじなまえです。
・・・・・・・以後お見知りおきを」


ふぉお・・・・!やっぱり挨拶で手繋ぐとか慣れない。自分からだと尚更。


「・・・・・・・・・・神田ユウだ」

「ハイ。よろしくお願いします」

なるほど。これがあの神崎か。うむたしかに美形な顔をしておる。受けでも攻めでもいけそう。神田、神田ね。よし覚えた。
あ、そういえばたしか日本人、だったよね?いやそうだよね名前と外見からして。


「うん。それじゃあ挨拶も済んだことだし神田くん、なまえちゃんの鍛練を手伝ってあげて!」

「あ゙?」

「・・・・・ちょ、いきなり、それはキツイです。私素人中の素人ですよ

「却下。帰る」

「室長命令です。ジェリーに頼んで蕎麦を二ヶ月出させなくしちゃうぞ!
・・んもー仕方ないなぁラビに頼もうっと」

「「拒否する」」

「え、何でなまえちゃんも?蕎麦は君は食べれるよ?」

「いや、そうじゃなくてあのオレンジか赤髪かよくわかんない頭のアイツ。昨日室長から奴は危険だと言われたばかりなんですが。」

「そこまで節操なしじゃないよー」

「今日ごはん食べてたらセクハラされました」

「えぇ!?」

「ちっがうさ!!!」


ツッコミが入ったと思ったら張本人が後ろにいたどっから出てきたの?


「ラビ!
ちょっとどーいうことなの手ぇ出すの早すぎでしょ!!」

「手出してないさ!」

「やかましい発情兎」

「あ、私リナリーとがいいです
・・・・・・あー、でもイノセンスまだきっとコントロールとかわかんないだろうから誤って怪我させちゃったら嫌だなぁ。」


リナリーの魅惑のボディーに傷がつくのは如何せん納得がいかない。


「あ、それ僕も賛成。リナリーは今任務で駄目だしね
ってことで神田くんよろしく!」
「ちっ・・・・・手加減はしねぇぞ」

「すみません、お手柔らかに・・・よろしくお願いします。・・・・ちょ、邪魔です、」

「さっさと退け」

「ほら、ラビは任務があるだろう?いってらっしゃい。」

「何この扱い・・・・・・・」



(そこの万年発情期早くどけよ)