3月2日。
雪が降りしきる中、期末テストが全部返却された。
理科は70点台だったが、あとは90点以上。奨学生であり、推薦を狙っている私としてはまぁまぁの結果だが、得意分野の英語で満点を取れて学校では嬉しすぎて終始ニヤニヤが止まらなかった。
「あー、さむー・・・・・」
あぁ、足が冷たい。寒い。
早く帰って、こたつに入って、テスト期間中に見れなかったアニメ達を早く見たい。今日から二週間、私の兄は取材旅行で帰ってこない為のんびりできる。こうなったらとことん自由にのんびりと過ごしたい。
────ガチャンッ
「ただいまー」
ローファーを脱いだら、とりあえず暖房をつけようと私はマフラーを外しながらいつも通りリビングに向かっていた。
「・・・・・・・・は」
「・・・・・・・・・こんちは☆」
(鮮やかな金髪に目がチカチカした)