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あの後、何故か送られた。現在進行形で
・・・・・・・・ハリーに。
「・・・・・・・ごめん、ハリー・・・、」「いや、なまえが謝る事じゃないから気にしなくていいよ」
「・・・・、ありがとう、」
従兄弟なのに全然違う。やはりハリーは良い奴だ。ダドリーは今頃アニメを見ているのだろう。なんか、あの時断れなかったチキンな自分に腹が立つ。
「それにしてもなまえも大変だね」
「何で気に入られたんだろう・・・」
「うーん・・・・、まぁなまえは人柄が良いから。」
「いや、それはハリーだからね」
・・・・もう本当に何でハリーとあのダドリーが血縁者なんだろ。
「!ハリー、私、この辺でいいから」
そんな事を考えてたら、気がつけばいつのまにか家が見える所まで来ていた。早いなぁ。
「そう?」
「うん。バイバイ、また明日」
「うん、バイバイ。」
手を振れば、ハリーはUターンして家路へと歩いて行った。
「・・・・・・・・」
全くもって、あの子があんなに本にも書かれていて、有名な偉大な生き残った男の子なんて考えられない。彼の背中を眺めてしみじみと思った。
・・・・普通の、男の子じゃないか。まぁ、私も、そうなんだけどさ。
(私も、残された。所謂、生き残った子供。)
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