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「(授業の後に図書館に寄って・・・・・・)」


ここ最近、忙しい。レポートが一番大変だ。とくに変身術。
レポートの他にも技術があるし、やっぱり変身術が一番授業の中で苦手・・・いや、一番はきっと、



「お、っふ!」
「、ごめん!・・・・なまえ?」
「っせ、ど?」


鼻を摩りながら目線を上に上げれば、見慣れた端整な顔立ちが目に入った。


「ごめんなまえ!余所見してて・・・・・、大丈夫?」
「大丈、夫。こちらこそごめんなさい。私も不注意だった。」
「ううん。よかった・・・・、赤くはなってないね。」
「うん。話すの久しぶりだね?」
「そうだね。」


去年セドリックがホグワーツに通っている間は手紙の遣り取りをしょっちゅうしてたが、今はお互いにホグワーツにいるから何だか手紙を渡すのに戸惑っていた。
だから、ここ最近セドとは会話すらしていない。セドリックの周りには人が沢山いて、話し掛けづらいし。


「知り合いか?」
「あぁ。
・・・・・・悪いけど先に行っててくれないか?」
「わかった。先に席取ってるぞ」「ありがとう」


セドの隣にいた彼は階段を上がっていった。


「・・・・・・いいの?」
「うん。なまえは時間大丈夫?」
「大丈夫。長くは話せないけど」「よかった。最近はどう?授業とか」
「うーん・・・魔法史とかは楽しい、かな。あ、薬学が辛い。レポートはいいんだけど・・・・・、
幼虫を切るのはやっぱり物凄く抵抗がある。」
「ははっ、なまえはあーいううにょってした類の虫は苦手だもんね。毛虫とか。爬虫類とかは平気なのにね。」
「虫を切って混ぜて食べるとかもうホンット無理。授業だから仕方ないけど」
「・・ぷくくっ、スネイプ先生に失礼だよ」
「これからそのスネイプ教授の授業なんだよねー・・・・・、うぁああ嫌だ嫌だ!」


やっぱり、彼の傍は落ち着く。
マイナスイオン半端ない。


「あ、それじゃ、悪いけどそろそろ行くね。
スネイプ先生来るの気持ち悪い程に時間ぴったしなんだよね」
「ぷは、っはは!それじゃ、いってらっしゃい。」
「うん。またね」
「・・・・・・・なまえ」
「うん?」
「また、手紙送ってもいい?」
「!う、ん・・・もちろん」


頬が緩んで、自然とにやけた。



(それを見た彼も同じように笑ってくれた。)

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