04 [ 18/29 ]


・・・・・・・どうしたんだろう、この人は。


「フン、有名なだけではどうにもならんらしい」


只今魔法薬学の授業なのだが、この担当の先生は一度パーティで会ったことがある。挨拶を交わした。
そして今日薬学は初めての授業なのだが、最初に心を惑わせ感覚を狂わせる魔力がどーだこーだと語り始めて、いきなりハリーを茶化したかと思えばハリーに質問を出してわからないと答えればまた茶化す。

この内容は本当に今日やる問題なのだろうか?もし違ったらぶっちんしそうノートに写した意味ない。
というかまずわからなかったらわからなかったでいいのでは何故茶化す必要がある。教師としてあるまじき行為なんじゃ、
・・・・いやまずこの人の最初の言動ちょっと危ない人なんじゃないのかなていうかあれ、さっきから思ってたんだが猫なで声がなんだか眠気を誘うんですが。

・・・・・・これからこの授業、私は大丈夫なのだろうか?



「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね?」


ああぁ、まだ聞くんだスネイプ教授。何コレ愛情の裏返し?ツンデレ?どんな歪んだ愛情なの

・・・・・・・いやもう何でもいいや考えんのやめやめ。めんどくさいな。いやまずノートに書き取るのがめんどい。黒板に書いてくれないかな。


「わかりません」


・・・・・・・うん、ていうかね、さっきからいや最初からドラコと・・・・・あの、二人組誰だっけ。側近さん?あれまぁいいや。
・・・・・ドラコはまだしも仮側近さんの笑い声がうるさいんだよね。聞き逃しそうだ。モンスク?モンクス?もうどっちでもいっかないいよねあぁ、もう眠くなってきたあれていうか写してんの私だけじゃない?
・・・・・馬鹿らしくなってきた。だるい。
そう心の中で呟けば、余計になんだか書き取るのが面倒くさくなって、私は羽ペンを置き、聞こえないように小さく溜息をついた。
その後は教授とハリーをただ眺めながら眠気と戦う。


・・・・・・・あぁ、やっぱり。

教授を見て、改めて思う。



「・・・・・・・・、」


何で、そんなに複雑そうな顔を時折見せるのだろうか?

まるで、その・・・よくわからないけど、なんらかの感情を押し殺して、彼を憎んでいるようで・・・よく、わからない人だ。
まぁ、まだわからなくて同然だよね。会ったばかりだし。

[*prev] [next#]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -