※会話文詰め合わせ

・スティーブンと残業
「あれ、スティーブンさんまだ帰らないんですか?」
「ああ、後始末がまだ残っていてね。あと主に度し難いクズが壊した建物の始末書だとかの整理が終わっていないんだ」
「ならわたしも手伝いましょうか?」
「いや、君は僕のことは気にせず定時で帰るといい。明日のこともあるしね」
「…じゃあ勝手に手伝います。いつも言っているじゃないですか!頼ってくださいって」
「それは何というか、男の沽券に関わるからなあ。それに誰が自分の恋人を遅くまで仕事させたいと思うんだい?」
「その台詞そっくりそのまま返しますよ。わたしだってスティーブンさんに無理して欲しくないんですから」
「…あー、うん、ごめん」
「…わかって貰えました?」
「そうだなあ、とりあえずキスしてもいいかい?」
「?!(何故そうなる!)」

・スティーブンとスーツ
「スティーブンさんのそのネクタイってオーダーメイドですか?」
「ああ、よくわかったね」
「スティーブンさんが安価なネクタイ付けてるイメージ無いですし、見慣れないデザインの物なので」
「はは、別に高いものを買ってるつもりはないんだけどなあ」
「よく言いますね。スーツだってポール・スミスのものでしょう?」
「まあ、ね」
「ほら!わたしの観察眼舐めないでください!」
「…観察眼というか何というか、君が元々お嬢様ってのを今再確認したよ」

・スティーブンとファーストフード
「ジャック&ロケッツでハンバーガー買って来ちゃいました!」
「…君でもそういうジャンクフード食べるんだな」
「わたしのこと何だと思ってるんですか…」
「最初は何も出来ないお嬢様。でも今は、まあ、生真面目で少し頑固な僕のかわいい恋人、かな」
「グッ!?げほっ」
「ああ、大丈夫かい?」
「(絶対確信犯だ…)へ、変なこと言わないでください…!」
「本当のことなんだがなあ」
「ヒイッ…こ、ころす気ですか…その手には引っかかりませんよ…!」
「君が僕のことをどう思っているのかよくわかったよ」
「というかわたしは元の家柄が良い訳じゃないんですから、ファーストフードくらい普通に食べます」
「へえ。サブウェイは知らなかったのに?」
「うっ」

・スティーブンとバスボール
「い、戴いて良いんですか…!」
「元々貰い物なんだけどね。どうせ僕は使わないし、こういうのは君の方が喜びそうだ」
「うわあ有り難うございます!早速使わせて頂きますね!」
「じゃあ今日は僕の家でヴェデッドのディナーだな」
「…へ?え?」
「浴槽は広い方がいいだろう?」
「?!いやいや!行きませんよ!?というかスティーブンさんは使わないんですよね!?」
「僕は使わないけど、君が使うなら協力しようと思ってね。きっと君も気に入る筈だ」
「…ええっと、それはわたしだけが入るんですよね?そうですよね?」
「うん?何か言ったかい?」
「その意味深な笑みやめてください!」

・スティーブンと映画
「…うっ…ぐすっ…」
「…もう気は済んだかい?」
「なんでスティーブンさんは平然としてるんですかあ…」
「平然というか、そんな泣く要素あったか?この映画」
「ううっ涙脆いんですよわたし…幼児向けアニメとかでも泣いちゃうし…」
「…」
「?どうしたんですか?」
「いや、その割に君が泣いてるところってあまり見たことないと思ってね」
「涙脆くとも泣き虫ではないので…それとはちょっと違うんですよねえ」
「加えて我慢強いしなあ、君。ベッドの上では中々素直になろうとしないし」
「なっ、何の話してるんですか!?」
「まあ、耐えて耐えて我慢してきたものが決壊して泣くナマエの表情なんかは凄く扇情的で――」
「あああああっ!やめてください!!」
「(初なところは変わらないんだな)」

・スティーブンとザップと
「そう言えばザップさんとお会いするの久しぶりですよね」
「ああ?んな久々か?」
「スティーブンさんはよく“会うな喋るな見るな”って言うんですけど」
「俺は虫ケラか何かかよオイ」
「そこまで言われるってザップさんってスティーブンさんに何したんです?」
「何もしてねえよ!大体何で俺が番頭に何かした前提になってんだ!」
「だってザップさんですし…」
「ふざけんなテメエ!あのなあどっちかっつーと番頭の方がなあ、お前にしっ…」
「ああザップ、随分楽しそうだな」
「――ッじゃねえ!じゃなかったわ!寧ろ何も言ってないつうか、アッ俺野暮用思い出したからちょっくら片付けてくるわ!(ガチャバタン)」
「…な、何だったんでしょうか…」
「何もなかったんだろう?それよりナマエ、あまりザップの側には近付くなと言った筈だが」
「えっでも、わたしスティーブンさんの言うようなこと何もされてませんよ?」
「そうでなくても僕が嫌なんだ。特にザップは存在が下品だからね、いつ君を下卑た目で見るかわかったモンじゃない」
「(存在が下品…)いやまさかそんな、わたしなんかに」
「わかったね?」
「ハイ」

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