まるでハイエナのようだと思った。わたしを睨み、グリップに入れる力を緩めないそれに目を向けながら荒く息をする、常に警戒を怠らない喰われる前に喰ってやると言う獣の目。わたしを憎んで殺してやりたいと言っている目。わたしを気違いだと評した彼は、いよいよ昇霊銃のセーフティーレバーを引き、トリガーに手をかけた。
「いいよ」
 ぴくり、と肩が動く。
「貴方の手で殺されるなら」
 わたしは自ら三蔵の持っている銃身に両手をやり、眉間に銃口を合わせる。瞠目したような彼の様子がわかり、ふと微笑んだ。
「殺して」
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -