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「実はエリスは俺の家に下宿している」
「そうなんです」
「俺は反対だったがな!こいつがどーっしても青道来るっつーからよぉ」
「え、でもなんでキャプテンの家に…」
「俺達が一年の頃から試合の応援に来ていてな。その時に俺の母と親交があったようだ」
「こっちに来たいって相談したらうちに来ればいいわよって言ってくれたんです!」
「へー」
「未だに意味わかんねーよ!」
「だって純くんのこと心配なんだもん」
「っせぇよ!!あんがとな!!」
「(伊佐敷先輩って……)」
「でもよぉ、だったらどうしてマネージャーとかやんねぇの?そっちのが近くにいられるじゃんか」
「馬鹿か沢村!んなことやらせるわけねぇだろうがコラァ!!」
「え?」
「純はエリスが心配なんだ」
「エリスをあんな男共の中に入れられるわけねぇ」
「(あっ、やっぱりシスコンなんだな…)」
「純くんは大袈裟だよ」
「ぶっ、ヒゲ先輩、妹に純くんって、ぶふっ。つか似てねーし!正反対じゃねーか!妹ちょー可愛い!」
「へっ」
「んだああ゛ああ?」
「さーせん!」
「栄純くん…」
「エリス?どうした?」
「えへ、可愛いって言われちゃった」
「ふっ、よかったな」
「そこ俺より兄妹してんじゃねーぞ?」
「ごめんね。じゃあ私もう行くね。純くんも哲お兄ちゃんも、沢村くんも小湊くんも頑張ってね」
「おー」
「ああ」
「おうよ!」
「あっ、うん。(どうして俺の名前……)」

「オメーら」
「はい?」
「エリスに惚れんなよ?特に哲!」
「む?」
「エリスに変なことしたらタダじゃおかねーぞ」
「…………ああ」
「なんだ今の間は!!」
「エリスは可愛いな」
「な゛っ!」
「ちょ、先輩どーどー!」
「ガルルル」
「(エリスのこととなると純はおもしろいな)」

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