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「#エロ」のBL小説を読む
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「あの、休憩中すみません…」
「ん?なんか用ッスか?」
「結城先輩ってどこにいるかわかりますか?」
「結城先輩?なー春っち、結城先輩知らねぇか?」
「結城先輩ならさっき裏の方に……あ、来たよ」
「結城せんぱーい!なんか人が来てますけどー!」
「わっ、あの、声大きい」
「む?」
「(この子一年生だよな。栄純くんのクラスで見たことある)」

「エリスか、どうした?」
「あの、お母さんが朝渡しそびれたからって、お弁当持ってきました」
「ああ、悪いな。ありがとう」
「結城先輩、妹いたんスか!」
「妹?」
「だって、妹だろ?」
「違うよ…?」
「は?」
「私は妹じゃないですよ?」
「じゃあなんだって弁当……」
「え、栄純くん」ぐいっ
「なんだよ春っち」

「(もしかしたら結城先輩の彼女かもしれないし、あんまり訊くのは……)」
「ええ!?結城先輩の彼女!?」
「栄純くん!?」
「わ、わりぃ」
「私は哲お兄ちゃんの彼女じゃないですよ」
「じゃあなんだよ!」

「エリス!!」
「あ、純くん!」
「ヒゲ先輩!」
「哲の彼女がどうとか騒いでやがったな…?おい哲、どういうことだ、ああん!?」
「純くん声大きい……」
「エリスは黙ってろ!!」
「純、沢村の勘違いだ」
「テッメー沢村ややこしいことしてんじゃねぇぞゴラァ!!!」
「ひいぃ!」
「やめなよう……」
「えっと、よくわからないんですけど……」

「エリスさんは結城先輩の妹でも彼女でもないんですよね?」
「うん」
「ああ」
「じゃあなんでヒゲ先輩がそんなに…、はっ!もしやヒゲ先輩の彼女ッスか!謎は解けた!」
「解けてねーよ!」
「純くんは私のお兄ちゃんです」
「…………」
「…………」
「純くんがお兄ちゃん」
「え?」
「いい加減お兄ちゃんって呼べよ。っつかンで哲をお兄ちゃんって呼んでんだ!!?ああ゛!!?」
「別にいいだろう」
「よくねー!!!」
「(ついていけないよ……)」

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