「嘆くんいる?」
「夏目さん、図書室で、騒がないで」
「ごめんね」
「何か用?」
「うん。嘆くんにいいもの持ってきたよ」
「いいもの?」
「はい」
「・・・これ、漫画」
「そうマンガ」
「・・・夏目さん」
「嘆くんってマンガ読まないでしょ?」
「うん」
「だから持ってきたの。新しいものにチャレンジだよ」
「ぼくは別に・・・」
「いいから。泣けるよ、ガッシュ」
「・・・・・・わかった」
「そうこないとね」
「夏目さん」
「はい?」
「ティッシュある?」
「ないけどハンカチはあるよ」
「・・・ありがと」
back