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「エリス、駄菓子屋行くよー」
「え?ごめんね、私これからさつきちゃんとテツヤ君と青峰くんとコンビニ行くの」
「じゃあ断ってよ」
「どうして?」
「エリスは俺と駄菓子屋行くから」
「行かないよ」
「は?なに?なんで?」
「先に約束してたから」
「ちょっと意味わかんない。俺が行こって言ってんじゃん。なんで断るわけ?」
「さっきも言ったよ」
「おかしいじゃん」
「おかしくないよ」
「だってこないだ一緒に行く約束してたじゃん」
「今度ねって言ったよ。今日はだめなの」
「はあ?」
「なら一緒にコンビニ行こう」
「やだ、絶対やだ」
「・・・私もう行くね。待たせちゃう」
「エリスは俺と行くんだよ」
「いた!痛いよ、離して」
「ふざけてんの?俺そういう冗談きらい」
「紫原くん!」
「なにその目。調子乗ってんの?なんで反抗すんの?」
「私、紫原くんとは行かない」
「・・・・・・あ?」
「離して」
「わけわかんない。なんで怒ってんの?」
「私がどうして怒ってるかわからないの?」
「知るわけないじゃん」
「・・・私、今日紫原くんに二回も怒ったよ?」
「そうだっけー?」
「練習中に他の人が努力してる姿に酷いこと言わないでって」
「そんなの向こうが悪いじゃん。というか、そんなことで怒ったの?ばかみたい」
「っ!今日は、もう紫原くんとお話したくない」
「はあ!?なんで?なんでエリスは俺をこんなイライラさせんの?俺のこときらいなわけ?」
「・・・今日の紫原くんは、きらい」
「は?」
「もう行くね」

「なに、これ」





「あ、おいエリスおせぇよ」
「ごめんね・・・」
「お前泣いてんのか?どうした?胸でも痛ぇのか」
「青峰くん、ふざけないでください」
「エリス?大丈夫?」
「だい、じょうぶ・・・」
「エリスちゃん、紫原くんに何か言われたんですか?」
「いいの、へいき」
「泣くなよ、あー」
「あのね、優しくされるともっと泣いちゃうからね、普通にしてほしいな」
「エリス・・・」
「つかテツヤ、お前エリスのことエリスちゃんって呼んでんのかよ」
「あ、はい」
「いいなぁエリス。テツ君私は?」
「桃井さんは桃井さんで」
「おら、さっさとコンビニ行くぞ。エリス、段差で転ぶなよ」
「うん、ありがとう」

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