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(MV2S設定。テンション高めです)

「ねぇサカマキ。これから運動不足を解消するために旅に出るね」
「そうか」
「ちょっとサカマキ!もっと突っ込んでよ」
「何処に行くんだ?」
「よくぞ訊いてくれました。私はこれからパーフェクト・カスケイドをスカウトしに白亜記に行ってきます」
「ああ。恐竜に踏まれないようにな」
「あー、うん。(なんて投げ遣りな心配なんだろう)」



タイムジャンプして白亜記に来たけど、自然に囲まれて落ち着かないのは何故だろうか。パーフェクト・カスケイドをスカウトするためには池の中心にいる人物に話し掛けなくてはいけない。

「この石を渡れと」

池に落ちたくないので装置を使って中心に来た。科学の力は実に便利だ。

「あのー」
「『究極AI研究所』へようこそ♪キミも究極の友達が欲しいんでしょ?ね そうでしょ。」
「はあ…。初めてなんでよくわからないんだけど、どうすればいいの?」
「『リストをみる』でスカウトしたい選手のキズナックス・カードを手に入れてね。ゆうじょうポイントで引き換えができるよ。手に入れたキズナックス・カードはもちものメニューの『キズナックス』で確認することができる。カードに書かれた条件をすべて揃えて『よびだす』を選べば、いつでもどこでもその選手を呼び出すことができるんだ」
「(説明長すぎ)わかりましたー。とりあえず全員のキズナックス・カードちょうだい」
「合計29400ゆうじょうポイントだよ」
「そんなにいるの!?」

私はゆうじょうポイントとやらを1ポイントも持っていないことに今更気付いてしまった。こうなったらゆうじょうポイントなだけにお友達の手を借りるしかない。

「あ、アルファにベータにガンマ?ちょっとお願いが、うん。ゆうじょうポイントをね、29400ポイント集めてほしいなぁなんて。じゃあ任せたから!」

返事も聞かずに通信を切る。あの三人のことなので競争に持ち込んでくれればすぐに集まることだろう。それまで転た寝をしていよう。



暫くすると三人からゆうじょうポイントが十分すぎるくらいに送られてきた。キズナックス・カードを購入し、やっとスカウトが出来る。

「あぶないスイッチがないと全員スカウト出来ない!対戦ルートの報酬って…。どうしようかなぁ。うーん、サルにお願いしよう。もしもしサル?私今欲しいものが、うん。あぶないスイッチってやつなんだけど。え?取ってきてくれる?ありがとう!」

再び転た寝をして待っているとサルがあぶないスイッチを持ってやって来たが、早急に帰っていただいた。

「よし、とりあえずすぐに呼び出せそうなのはファニとケイとダイとブル、ザラにセイにシモフ、イルか。意外と多いなぁ。話題が必要なんだ。これくらいは自分で行こう」

▽ファニ、ケイ、ドネルの場合

「池のヌシ釣りの話題に盆栽の極意の話題ゲット。ファニとケイを呼び出すよ」
「名前様」
「お待たせしました」
「ファニ!ケイ!会いたかったよ!」
「私もです」
「仲間にしてください」
「当たり前だよ」
「契約完了」
「名前様をマスターと認識します」
「やった」
「発声練習の話題があればマ・ドネルをスカウト出来ます」
「本当だ。じゃあ一緒に話題を貰いに行こう」
「了解」
「タイムジャンプまで3カウント」
「仲間かぁ。心強いな」

*

「無事に話題を貰ったし呼び出そうか。ドネルー」
「はい」
「来たね。仲間になって!」
「イエス」
「次もさくさく行こう」
「名前様」
「どうしたのファニ」
「団体行動よりも個人で話題を集めた方が効率がいいです」
「そうだけど…。まあしょうがないか。皆で移動したかったけどバラけよう」
「了解」

▽ダイ、ブル、エミ、バドの場合

「私は虫歯の話題を貰ってきたよ。ファニは?」
「名作格闘ゲームの話題」
「ケイは?」
「図書委員の話題。名前様、ファ・ニールの働きにより、エミ・ウルのスカウトが可能」
「そっか!いい子だね〜。ドネルは?」
「美術部の話題」
「あ、自分とエミがいればいいのね。自分を絡ませるなんて目敏い。じゃあ呼び出すよ。まずはダイ!」
「イエス」
「ブル!」
「はい」
「エミ!ねぇ、エミの必要なゆうじょうポイント異様に低くない?何で?」
「詳細は不明です」
「そうなんだ…。バド!」
「お待たせしました」
「やっと半分くらいかな?疲れてきたよ…」
「休憩しますか」
「ううん、行くよ。頑張ろう!」

▽ザラ、セイ、シモフ、イルの場合

「とりあえず二人ずつに分かれようか。どうやって決めようかな」
「名前」
「様」
「私と」
「同伴」
「して」
「くだ」
「さい」
「やだ…私モテてる…?じゃあアミダくじね〜。お、私はケイとだ」
「(微笑)」
「嬉しいんだね。よし解散!」

*

「ザラ〜」
「はい」
「セイ」
「到着しました」
「シモフ!」
「イエス」
「イルー」
「ここに」
「大分増えてきたね。私は嬉しいよ」
「…………」
「そこの六人、拗ねない。ケイもどや顔しない」
「すみません」
「えっと、次は…」

▽グラ、ニーベ、リンの場合

「グラとニーベをスカウトして、その後にリンだね」
「また分かれるのですか」
「う…。皆で行く?」
「!」
「(嬉しそうだなぁ)」

*

「グラ…ってええっ?グラのゆうじょうポイント高い!エミの10倍だ」
「……実力」
「ノー!」
「喧嘩しないの。次はニーベ!」
「はい」
「グラとニーベが仲間になったからリンも呼べるね。リンー」
「います」
「背後にいたのね。よし、これで残るはラウとレイだ。ラウの条件は……え?」
「どうしましたか」
「一人だけ空気が読めてないのかな?」
「最終条件はしろふ。バトルスカウトです」
「嘘…。これだけはやりたくなかった」
「名前様…」
「よし、ニーベをキーパーに最初はグラ、ファニ、ドネルでいくよ」
「イエスマスター」

▽ラウの場合

「監督って意外と疲れる…」
「お疲れさまです」
「名前さんだっけ?いやぁ、なんかごめんね!結構粘っちゃったかな」
「しろふ…なんでなかなか仲間になってくれなかったの…」
「えー?アンドロイドのチームってちょっと怖かったから」
「怖くないよ!可愛いよ!」
「あと前髪パッツン率異常じゃない?」
「サカマキがカットしたからお洒落に出来なかったんだよ。とにかく条件は揃った。ラウ!」
「はい」
「余計な手間取らせて、もう。他人に興味を持つのはいいことだね!」
「……?」
「名前さん、ラウ君怒られてるのか褒められてるのかで迷ってるから。あ、もう僕帰っていい?」
「ご自由に」
「じゃーねー」
「バイバーイ。さぁ最後はレイだね。皆で写真撮りに行こうか」

写真というものを今までに撮ったことは一度もない。なので彼等にも写真を上手に撮る機能などついていない。結果、ぶれていたり指が写っていたりしたが、なんとか三枚の写真を撮ることが出来た。

「この旅ももう終わりかー。じゃあいくよ!レイを呼び出します」
「マザー、お待たせしました」
「レイだー!やっと全員揃ったね。パーフェクト・カスケイド完成!」
「おめでとうございます」
「ありがとう!久しぶりに歩いたから筋肉痛になりそう。でも達成感がすごいや」
「マザー、セーブしなくていいのですか?」
「セーブ?忘れてた…。ありがとうレイ。うん、セーブ完了。疲れたしエルドラドに戻ろうか。大自然は落ち着かないから」
「イエス」

こうして私の運動不足解消の旅は幕を下ろしたのであった。後日、身体の至る所が筋肉痛になってしまい、一日中ベッドの中で動かなかったのはサカマキには秘密にしていただきたい。


『MV2S夢主でゲームネタ。パーフェクトカスケイドをスカウトした時の話、ギャグで親バカ』

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