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『四人で旅行に行かないかい?』吹雪さんのこの一言から、私達はハートランドへ旅行をしに行くことになりました。私達がその問い掛けに頷いた時、既にプランは出来上がっていたようで、亮さん、優介さん、私は旅行の荷物を準備するだけでいい状態になっていました。

「素敵な街ですね」
「結構活気があるな」
「でも煩くないね。いい所だ」
「そうだろう?なんといってもこのハートの塔!胸キュン!」

吹雪さんは相変わらずのご様子です。胸キュンとかけてこの街を選ばれたのでしょうか。亮さんも優介もとても楽しそうです。私達はデュエルアカデミアでいつも一緒に行動しています。吹雪さんが仰ることには、私達は親友なのだそうです。その言葉に優介さんは照れ、亮さんは微笑しただけでしたが、私は心の底から嬉しかったのを覚えています。

「おや?なんだか人が集まっているね」
「デュエルのようだな」
「こんな街中でデュエルするんだね」
「そうですね」

何人いらっしゃるのか一目では数えられませんでしたが、とても楽しそうにデュエルをなさっていらっしゃいます。

「行ってみようか。おーい!」
「おい吹雪!」
「相変わらずだな」
「それが吹雪さんですから」

人だかりに小走りで向かう吹雪さんの後を追います。中学生くらいでしょうか、たった今デュエルが終わったようです。吹雪さんに声をかけられて振り返った彼等は少し驚いたような表情をなさいました。

「君達、デュエルしてたのかい?」
「ああ!アンタもデュエルするのか?」
「もちろんさ」

吹雪さんに追い付き、輪に加わると、可愛らしい緑色の髪の毛の女の子と猫のような女の子が感嘆の声を漏らしました。

「どうかなさいましたか?」
「あ、ごめんなさい。あまりにも、その……」
「キャット」

お二人が頬を赤くしてもじもじしています。私と亮さん、優介さんはお互いに顔を見合わせましたが、彼女達の言いたいことはわかりません。

「何だか普通の人とはオーラが違うっていうか」
「どどのつまり、見とれてしまったわけですね」
「それはお前だろ」
「鉄男こそ目がハートになってたウラ〜」

男の子達がじゃれていらっしゃいます。とても微笑ましい光景です。

「吹雪さん!オレとデュエルしようぜー!」
「いいとも遊馬くん!言っておくけど僕は強いぞ!」

吹雪さんと遊馬さんはすっかり打ち解けたようです。デュエルと聞いた亮さんと優介さんは少しそわそわしていらっしゃいます。

「お二人もデュエルをなさりたいのでは?」
「そ、そんなことないけど…!」
「お!ならあいつら呼ぶか。ちょっと待ってろよ〜」

遊馬さんが誰かに連絡をしています。それから十分も経たないうちに、四人の方が集まりました。

「用って何だよ遊馬」
「貴様が呼び出すなど珍しい」
「シャークにカイト!こいつらすっげー強いんだぜ!」
「意味わかんねぇよ…。デュエルするのか?」
「ああ!」
「なら最初からそう言えよ」

シャークさんには同じ髪の色をした女性が、カイトさんには小さな男の子が寄り添っていらっしゃいます。

「で、シャークの妹の璃緒にカイトの弟のハルトだ!」
「ご兄妹だったのですね。名前と申します。よろしくお願いしますね」
「ええ、こちらこそ。名前さんはこちらに住んでいらっしゃるの?」
「今日は旅行で来たんです」

璃緒さんとお話している間にデュエルの組み合わせが決まったようです。吹雪さんと遊馬さん、亮さんとシャークさん、遊馬さんとカイトさんです。

「皆は同じ学校の友人なのかな?」
「カイトとハルト以外はな!カイトって何歳だっけ?」
「18だ」
「なら同じじゃないか」
「兄さんも学校に行ってたらこんな友達が出来たのかもしれないね」
「ハルト…」

ハルトさんの口振りですと、カイトさんは学校に通っていらっしゃらないようです。

「まあまあ、学校に行っていなくても友達はいつでも出来るものだよ」
「フン。いい加減デュエルを始めるぞ」

カイトさんが笑っていらっしゃいます。ふいに誰かに手を引かれて見れば、ハルトさんが何か言いたげな表情をなさっていらっしゃいました。屈むと、ハルトさんが耳打ちします。

「兄さん、名前お姉さん達に興味があるみたいだよ」
「そうなんですか?」
「うん。兄さんはあんまり人前で笑ったりしないし…。デュエルも楽しみみたい」

ハルトさんとお話をしていると、皆さんがデュエルディスクをセットなさいました。遊馬さん達はARビジョンというものを使用するそうです。デュエルが始まり、どれを見たらいいのか迷っていると、聞き覚えのある声がしました。

「名前さーん!」
「万丈目さん?どうしてハートランドにいらっしゃるのですか?」
「置いて行くなんてあんまりです!師匠から話を聞いてヘリで来ましたよ!」

大荷物を背負った万丈目さんは得意げな表情をなさいます。それを見た亮さんと優介さんはほんの少し呆れた顔をなさいましたが、吹雪さんは高らかに笑っていらっしゃいます。このデュエルが終わりましたらキチンとご挨拶をしようと思います。旅先で出会った方々と親しくなれるなんて、素敵ではありませんか。


『三天才と夢主がハートランドシティに旅行する話。ゼアルのオールキャラと交流する。
三天才と夢主はハートランドシティに旅行する理由は吹雪が行きたいと言ったことからの始まりで。夢主と三天才は親友設定。ゼアルキャラはナンバーズクラブや神代兄妹、天城兄弟を出す。 夢主の性格はエスと同じ。三天才と夢主は美男美女でゼアルキャラからオーラが違うと思っている。また、夢主達はカイトと同い年でカイトは夢主達に興味持つ。夢主達を追いかけてきた万丈目を出す。』


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