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『鮫と花』愛しき梅花皮
・孤独になればなるほど強くなる人喰い鮫のような女の子と、狭い水槽に女の子を閉じ込めてしまっていることに罪悪感を感じている花京院。世界=大海。
スタンド能力は孤独になればなるほどミクロの生命を操ることができる。マックスは細胞まで。満たされた時能力が消える。
牙を少しずつ抜かれることに空虚を感じているものの、心地のよい、ぬるま湯に浸かっている気分な女の子、それなりに幸せ。
花京院に見捨てられるのは怖いけど離れるならとことん離れてほしい、そうすればまた孤高に生きていける。でも寂しいので嫌われないよう、おだやかに過ごすがその行為が花京院を悩ませる。よって中途半端に敬遠してしまう花京院。女の子が弱くなっていく行程と共に自分が枯れていく気がしている。憧憬している。心が崩れていく、脆い。女の子スタンド攻撃されてボロボロになって帰ってくる。それを自分のせいだと思い、すっからかんに干からびた水槽から女の子を逃がそうとする。でも女の子強い。「花京院くん」「あんまり弱いと」花京院泣いてる「食べちゃうよ」離脱前に名前を呼んでくれるようたのむ。
「そのままで、飾らないで言って。そうすれば私たち、もっといい関係になれると思う」
初めての呼び捨て。
花京院死んだあと、力が少し戻っていることに気付く。ちゃんと放してくれなかったことを微かに恨む。ゆるやかに温かい痛みが心を引っ掻く。枯れている。力を使わず花を植えてみたが最初失敗。虚しくなる。年をとらなくなった。花京院の触れた服を脱げなくなった。永遠のこども。粗野で、誰にも好かれないよう生きていこうと決める。