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7

用事を済ませて夜遅くに車を走らせていたら毛利探偵事務所の前を通りかかった。

コナン君、蘭ちゃん、毛利さん、安室さん、目暮警部、高木刑事と知らない女性が事務所から出てきた。

無視しようとしたらコナン君が手を振ってきたので仕方なく車から降りた。

探偵事務所に監禁され監禁した男に拳銃自殺され取り残されてしまった樫塚圭という女性を皆で自宅まで送るのだが、安室さんの車が狭い為自分と蘭ちゃんを乗せてほしいと頼まれた。

誰がタクシーやねん!

まぁコナン君には赤井さんの事を含め世話になっている為無下には出来ず2人を乗せてあげる事にした。

樫塚さんのマンションに着くとコナン君、毛利さん、安室さんの男性陣がトイレを貸してほしいと頼んだ。なので私と蘭ちゃんも含め皆でお邪魔した。

それにしても鼻につく嫌な臭いがする…

この臭いもしかして…

なんて考えていると蘭ちゃんの携帯に着信があったのだが聞き取りづらいようだ。

安室さんは部屋に盗聴器が仕掛けられている可能性が高いと言った。盗聴器を炙り出す為に蘭ちゃんが携帯で音楽を最大まで大きくして流し、私は持っていた手袋をはめて指紋を付けないように盗聴器を回収した。

そして臭いの元であろうスーツケースを開けたら男の遺体が入っていた。

どういう事が説明してもらおうにも樫塚さんの姿はどこにもなく、おまけにコナン君までいなくなってしまった。

樫塚さんに誘拐されたのか自らついて行ったのか…後者の可能性が高いが…

毛利さんの携帯には樫塚さんから眠っているコナン君の写メが送られてきた。

安室さんが部屋中を調べているので私も一緒に調べる事にした。

「安室さん、何かありましたか?」

「この部屋、靴も洗濯物も男性物しかないんですよ…」

「えっ?じゃあ彼女はいったい…」

疑問に思いながら2人でリビングに行くと毛利さんと蘭ちゃんも入ってきた。

とりあえず録画を観たら全て今朝やっていた銀行強盗に関するニュースだった。

そして寝室にあるパソコンの中身を確認しようとしたらパスワードを入力する必要があった。

安室さんがパスワードについて私達に聞くと蘭ちゃんは誕生日と答え、毛利さんは5563だと答えた。

安室さんはそうではなくとても覚えられないパスワードの場合メモした紙をどこに置くという意味だったと弁明したが私は彼の言動に少々疑問を抱いた。

なぜならテーブル下を除いて何か見つけた感じだったから…

本命は毛利さんのパソコンのパスワードのような気がした。

案の定テーブル下にパスワードの書かれた紙が貼ってありパソコンを開くと銀行強盗の計画書が残っていた。

強盗は男2人に女1人。そのうち男2人が既に殺害された為樫塚さんは残る女を殺しに向かったのだと確信し、安室さんと毛利さん、私と蘭ちゃんに分かれてそれぞれの車で彼女とコナン君を探す事にした。

途中で青いスイフトを見つけると安室さんがスピードを上げたので私もついて行った。

すると安室さんは車の左側を犠牲にしてスイフトを止めた。

スイフトからおばさん…おそらく強盗の残りが逃げ出すと世良さんがバイクごと突っ込んでいった。

そしてコナン君を抱きしめた。

もう危険は無さそうなので私と蘭ちゃんも車外へ出た。

安室さんの車の中で未だ怯えている毛利さんを蘭ちゃんが車外へ出した。

私はというと無茶したコナン君と世良さんを叱った。

2人を叱るのに夢中で私は安室さんが組織のあの女と通話していた事も、沖矢昴がこの場にいる事も気付かなかった。