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来日してから3度目の事件にあった日、私は江戸川コナンの秘密を突き止めた。

2度目の4台のポルシェの集団の1人が殺害された事件で園子ちゃんが噂に聞いていた眠りの小五郎みたいな推理を披露し尚且つコナン君の姿が急に見えなくなった事から彼を疑い始めた。

そして蘭ちゃんと園子ちゃんにジョディのお別れ会をやるからと誘われてコンビニで色々買おうとしたところ蘭ちゃんの中学時代の友人が店長から万引きの疑いをかけられていた。蘭ちゃんは友人を助ける為現在行方不明の工藤新一君に電話で相談を始めた。私は用事を思い出したと言いコンビニを去り一か八かで工藤新一の家にやって来た。そしたらなんとコナン君が蝶ネクタイ型変声機で工藤新一君の声で喋っていた。私の姿に気づいたコナン君は私を組織の人間だと勘違いした。なので私は自分がFBIだと明かした。そしてFBIがベルモットを捕まえる為に来日した事も教えた。コナン君は自分と同じ薬で幼児化したシェリー(現在は灰原哀)に変装してベルモットを誘き出すそうだ。そこで私達FBIの出番となる。

しかしこの作戦は失敗に終わった。だがすぐにチャンスはやって来た。アナウンサーの水無怜奈が組織の一員のキールだという事が分かった。キールはFBIのからの追跡から逃れている最中にバイクから落ちて意識不明の重体となった。そして現在杯戸中央病院に入院中だ。

私はコナン君に頼まれて旧友の服部平次に自分の身分は明かさずに、あくまでコナン君の正体を偶然知って協力者になったという事にして、一緒にキールと彼女にそっくりだという本堂瑛祐について大阪で調べた。キールの方は何も収穫がなかったが瑛祐君の父親の手掛かりは掴んだ。父親は行きつけのお好み焼き屋に瑛祐君と2人で来ることもあれば、黒ずくめの恰好をした男達を連れてくることもあったそうだ。だがその頃を知っているのは現在の店長ではなく、前の病死した店長の方だった。ここまでかと思いきや前店長の孫が東京に住んでいる事が分かったので私は大阪に泊まることなく早々に東京に帰った。そしてコナン君と阿笠博士と哀ちゃんとその孫に会いに行き、彼がお好み焼き屋で聞いた話を整理すると瑛祐君の父親がCIAの諜報員で組織に潜入したノックだった事が分かった。

そして瑛祐君が組織のボスのメールアドレスである『七つの子』のプッシュ音を杯戸中央病院で聞いた事から組織の人間が病院に潜入している事が分かった。コナン君の推理により容疑者は3人にまで絞れた。1人に絞る為に少々危険だがコナン君が直接接触した。すると潜入した組織の一員が楠田陸道という男だと確定した。楠田がナースステーションで患者の名前の写真を撮っているところを我々FBIが見つけた。すると楠田は車で逃げた。あと少しで追いつきそうというところで楠田は頭を拳銃で撃ち抜いてあの世へ逝ってしまった。これにより組織への連絡が途絶え、キールの居場所がバレた事はほぼ確定だ。この出来事とほぼ同時進行でキールの正体もCIAの諜報員で瑛祐君とは実の姉弟だと分かった。なのでキールに組織に戻って情報を提供するよう申し出た。そしてここからは私とコナン君と赤井さんとキールだけの秘密。キールが組織から赤井さんの暗殺を命じられると読んだコナン君は組織に暗殺が成功したと思わせ赤井さんを別人として生活させる作戦を立てた。

そして全てにおいて作戦通りとなった。

しかしジョディの大粒の涙を見て私は嘘をついている事に胸を痛めた。

ジョディの気持ちは痛いほど分かる。

私だって好きな人を亡くしたことがあるから…

一時帰国した時に警察学校に通っていた彼と出会い付き合うことになった。私がアメリカに戻り彼が警察官になってからはほぼ疎遠になった。しかしある日、彼からこれから殉職することになるという内容のメールが届いていた。慌てて電話をかけたが彼は出てくれなかった。私は彼は逝ってしまったと察した。

昔の事を思い出したのとジョディへの申し訳なさでどうしようもなくなった私は安室さんを訪ねた。

「安室さん…」

「何かあったんですか?そんなに泣いて…」

「お願い…側にいて…」

「葉月さん…」

私が彼に抱きつくと彼は私を寝室に招いてくれた。

そして優しく慰めてくれた。

このまま全てを忘れたい…