*2010年11月の恐惶謹言の新刊サンプルです。えろシーンのみです。R18です。サイトにあがっている「禁色 伍」辺りの家康verです。本のほうではこれに輪をかけた感じのえろがこの後続きます。御注意ください。イベントが終わったら斬滅します。「?」という箇所もあるとおもわれます。すみません、前がないとなかなか分かりにくいと思います。不親切ですみません・・・。



 家康が心の中で唱えたのは、なにかの呪いだったのか。
ゆっくりと三成の表情が歪んだかと思うと、苦しげに胸を喘がせた。顔が伏せられて、目元が長い前髪で隠された。白く鋭い歯を覗かせた、口元だけが見えている。
 家康は三成を案じ、声をかけようと思った。その途端に、太腿を掴まれてぐっと上に押し広げられ、両足の間に焼け付くような視線を感じた。家康の脳裏に、河沼に嘲りが甦る。
『男のような顔と体をしていても、所詮は女』
そう、そのとおりだ。それを、三成に見られている。筋で覆われた鍛えられた脚も大きな傷のある腿も、硬く引き締まっている尻も、恥部恥毛に至るまですべて、見られている。 
 家康の女の部分を三成がどうみているのかわからなかった。知りたくもない。
 血の気が顔にのぼり気が遠くなりそうだった。
 抱え上げられた足から手が離れ、金具が擦れ合う小さな音が聞こえたかと思うと、再び足を持ち上げられる。ぐいっと閉じあわされて秘処を暴かれた。何かを考える暇もなく、とば口から、閉じあわされた襞の細い道を割り裂りさいて硬く熱い塊が家康の中にずぶずぶと這入ってきた。
「あぁっ・・・う、くぅっ!」
 衝撃に家康に耐えられず、小さく首を振った。ちりっと首が痛んだが、すぐに陰部を苛む痛みに掻き消された。
 痛かった。刀で斬られ、槍で突かれるのとは、全く異なる痛み。
 腰をよじり、地に爪を立て、痛みをやり過ごそうとしたがなかなか思うようにはいかなかった。息を深く吸うことが出来ず、呼吸が浅くなり、巧く力が抜けなかった。
 もう、長いこと中に何も受け入れていない。見るもおぞましい玩具で責められたのも、昔の話だ。男と交わったこともない。家康が受け入れられるのは、月のものの前に火照る身体を慰めるための己の指が精精だ。
 固く瞑ってしまいそうになる目をこじ開けて、家康の中に押し入っている男の顔を見た。
 嗚呼、と家康は震えた。身も心も、芯から震えた。
 痛みが、純然たる痛みではなくなっていく。苦痛は蜜と酸とを練り合わせたような、なんともいえぬようなものになっていた。
 今、家康がこの身に受け入れているのは生身の男だった。恋焦がれてやまない三成だった。


プレビューエンド




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