「「あ」」


コタツの中でイチャイチャしていたら、すっかり年を越していたことに気がついた。テレビから流れる、某鐘の音で、私達2人の意識が現実に戻される。2013年か。そうか、2013年。なんだか全く実感は湧かないけれど、世間一般では今から2013年1月1日が始まるのだ。
私の体をまさぐる手を止めて、トシは1人体を起こした。私もつられて起き上がると目が合って、思わずお互いクスリと笑った。


「2013年だよ、トシ」
「だな」
「明けましておめでとうございます」
「おう」
「これからもよろしくお願いします」
「おう、こちらこそ」


改めてかしこまるとなんだか照れ臭くて、おさまっていた微笑みもまた自然と溢れ出した。トシも同じ気持ちのようで、お互いクスクス笑った後 すぐに抱きしめられた。新年早々、この人の胸の中にいることが出来るなんて。私はなんて幸せ者だろう。トシの背中に手を回し、2人でまたベッドに沈んだ。







「明日…初詣、行くか」
「ん…トシ、仕事は?」
「…サボる」
「とか言ってサボんない癖に」
「……サボるし。」






皆様明けましておめでとうございます!
20130102



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