熱を出した。

最近暖かくなってきたから。と、ノースリーブに短パンで 布団もかけずに寝た私が悪い。自業自得である。
仕方なく仕事場には有給の連絡を入れて自室に篭る。今日中に完治してやる。そう意気込んだはいいものの、体の気怠さは増していくばかりで何度も何度も頭を抱えた。
頭がいたい。喉が渇いた。水飲みたい。ああああああ。

「………みず……」

起き上がり台所に向かおうとする、けれど 、身体の気怠さには勝てなくて布団に逆戻り。眠りすぎて、眠気はない。でも 怠くて、あつくて動きたくない。
布団の中で寝返りを何度もして、思考回路もショート寸前だった時、襖が開く音が聞こえた。


「…オイ、生きてっか」

「…微妙っスね…、水飲んだら生きかえるかも。ちょーだい土方さん」

「…ったく、ホラよ」


ぼんやりした頭で襖を見上げると、仏頂面の土方さんがそこには立っていた。わあ、土方さんが看病しにきた。
手には、水と、私の大好物のプリン、と冷えピタと体温計とその他もろもろ。…相変わらず面倒見の良い人だこと。

「調子は」

「微妙っスね、そのプリンくれたら良くなるかも。ちょーだい」

「…ったく、バカが。ホラよ」

呆れたようにコンビニ袋の中からプリンを差し出し、雛に餌を与えるかのように自然に食べさせてくれた。んん、おいしい。
土方さん、生クリーム入りの買ってきてくれたんだ、さすが。わかってる。
食欲が満たされ、少しだけ眠気に襲われる。うっすら目を細めると、土方さんが少しだけ心配そうに顔を覗き込んできた。ああ、なんていけめんなんだろう。


「…眠いか」

「…微妙っス、ね。…ちゅー…してくれたら、寝れるかも。…ちょーだい」

「…ばーか」


小さくリップ音を立てて、土方さんの唇が触れた。熱が出てたからか、やけに冷たいそれが気持ちよくて、離れてくのが惜しくて、土方さんの唇をやんわり噛んだら微笑みながらまたばーかと言われた。










確かに恋だった様より
 ゲロあまw
 土方さん誕生日おめでと \(^O^)/
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