姉弟愛

千春にプリントを渡し自分も鞄の中にプリントを突っ込む。



岬先生を見て私は溜め息をつく。





『先生ー邪魔なんで早く起きて下さいよ』



「う゛…千春てめぇー」



「自業自得だバーカ…さっさと部活行けよ」



「…覚えてろよ」





それだけ言って岬先生は早足に出ていった…



私は鞄を持って図書館を出る。
後ろから千春とミチルちゃんが追いかけて来た。





『…あ、ミチルちゃん家どっち??』



「あ、あっちです…」



『同じ方向じゃん』





それから3人で途中まで一緒に帰った。

















『ただいまー…』



「おかえりー」





リビングから赤也の声が聞こえた。
あれ?部活は?
そう思ってリビングに行く。





「あ、今日部長のお見舞い行ったか」



『…あっそう』





聞く前に答えられた。
私は2階に行って鞄を置く…



部屋着に着替えて1階に戻った。
赤也はゲームをしている…





「…あ、姉ちゃん」



『ん?』



「今日中学校来た??」



『……何で??』





ヤバイ、何か冷や汗出てきた。





「んー…丸井先輩が"赤也の姉ちゃん綺麗だな"って言ってたから」



『は?』



「だから何で姉ちゃんの事知ってんのかなーって」



『…プリクラじゃない??』



「あぁ!!…でも昨日は彼女だったし…」



『ま、まぁ良いんじゃない!?』



「うーん……」



『それよりも赤也、好きな子いるでしょ!!』



「はぁ!?」





何とか話を変え私は赤也の好きな子を聞き出す。



顔を真っ赤にしている赤也…
クソッ可愛い!!





「うわっ!!姉ちゃん!?」



『可愛いお嫁さんじゃないと私、許さないからね!!』



「ちょ!!」





赤也にギューッと抱きつく。



当分、彼女できないで欲しいな…
………天ちゃんならまだ良いか。
そんな事を思いながら赤也を抱きしめる。





『もー赤也大好きっ』





そう言ってまた腕に力を込めた。



可愛くて仕方ない
姉弟じゃなかったら結婚したい。
そう思ったのはしょうがない。




20120204



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