雑談
「で、何で先輩がここに居るんスか??」
「………」
「そこのお前さん聞いとるんか??」
あー…眠っ
テストめんどいなー…
サボりたいなー
そう思いながら空を見る。
ガシッといきなり頭を掴まれそのまま後ろに引かれた。
私は逆らうことなく後ろに倒れる
「ちょっと雅治!!」
『…千春パンツ丸見え』
「んなぁ!!」
顔を赤くしてスカートを抑えた千春。
ピンク色…
私は千春のパンツの色をしっかり記憶し私の顔を覗き込むように見てくる中学生3人を見つめる。
『…赤髪くんは赤也に電話してきた丸井くんだよね?』
「は、はいっ」
『んで白髪は…誰??』
「…仁王雅治じゃ」
『ふーん…』
あれ?仁王くんって誰かに似てる…
誰だっけ??
「雅治!!私の綾菜から離れなさいよっ」
『いや、千春のじゃないし…』
「嫌じゃ」
「あ゛ぁ!?」
え、千春なんか怖い。
てか私の声を聞いてよ………あ。
『千春の弟ってこの白髪なんだ』
「え??知らなかったんですか?」
『あー…私、今年から立海生だからねー』
「え、じゃあ赤也と離れて暮らしてたって本当なんですか!?」
『本当だよー…あ、天ちゃんも丸井くんも飴食べる??』
「食べる!!」
「あ、ありがとうございますっ」
天ちゃんと丸井くんに飴を渡して自分も飴を舐める。
仁王姉弟は未だに何やら言い争っている。
なんか恵里奈と侑士くんを見てるみたいだな…
私は起き上がって丸井くんと天ちゃんと雑談する事にする。
『天ちゃんと丸井くんの関係は??』
「部活の先輩後輩です!!」
「赤也もそうだぜぃ」
『へー…赤也って何部なの??』
「「え!?」」
ん?変な事言った??
そう思ったと同時にガバッと背中に何かが乗ってきた。
「何やっとるんじゃクソガキー!!」
千春が叫んで、天ちゃんと丸井くんは目を見開いている。
私は何となく振り向いた。
「お前さん赤也と似とらんな」
そう、仁王弟は言った。
私は笑って…
『うっせーよクソガキ』
なぜかムカつく後輩
気にしてる事をこいつは…
やっぱりムカつく奴。
20120130
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