『おはよ』



「おはよ…」





朝、待ち合わせ場所で千春と合流する。



千春は眠いのかボーッとしている。





『眠い??』



「ん…大丈夫なり」



『……なり?』



「…………え??」



『んー??』





なりって言ったよね?
私は千春のその言葉に疑問を持ちつつ学校に向かう。





「そーえば綾菜の弟って何歳なの??」



『中学2年生だよ』



「あ、じゃあ私の弟と近いね」



『へー…』



「もう1人はまだ小学生なんだ」



『やっぱり弟は可愛い??』



「全っ然!!」



『え…』



「中学の弟…雅治って言うんだけどあいつは本当にムカつく!!」


『そ…そうなんだ…』



「中3の時なんてクラスの女子に゙雅治くんと会わせてよ゙って…」



『苦労してるんだ…』



「あ…うん…」





我に返った千春は学校の校門で叫んでいた事に気がついたせいか顔を真っ赤にして俯いた。



私は苦笑いしながら千春と一緒に下駄箱に向かう。





「よ!切原!!」



『…はよーごさいまーす』



「なんだよそのやる気のない挨拶」



『先生には言われたくないです』



「ハァー…」





え、何でため息??
てか先生、邪魔なんですけど…
教室の入り口ふさがないで。





「岬先生おはよー!!」



「おー」





そう言って横にずれた瞬間、私は先生とドアの隙間を通って中に入った。





「綾菜、大丈夫だった??」



『あー…うん』





それから席に座って千春と授業が始まるまで話していた。



何もかも新鮮
メッチャ先生から視線が…
……何か惠里奈達に会いたいな。




20120118



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