手作り

それから2人で話をした…



部活の事…
赤也と天ちゃんの話
ほとんど赤也と天ちゃんの話だった気もする…





『……そろそろ戻るよ』



「うん」





またね
そう言って幸村くんの病室を出た



病室に戻ってケータイを確認する…
ミチルちゃんと天ちゃんからメールが来ていた



"お兄ちゃんに何もされてませんか!?"
天ちゃん

"綾菜先輩、今日行きます"
ミチルちゃん



ミチルちゃんに千春も来る事をメールで送ってから天ちゃんにも送る



それから千春が来るまで昼ドラを見ていた。





コンコン





『どうぞー』



「綾菜…」



『昨日ぶり』





そう千春に言って笑う。
千春はなぜか泣きそうな顔をしている





「…何でミチルも」



「綾菜先輩」



『やぁ、ミチルちゃん』





千春を押し退けミチルちゃんが中に入ってきた。
千春はミチルちゃんが居ることが不満なのかムスッとしている





「体、大丈夫です??」



『まだちょっと怠いくらいかな…』



「…プリン食べます?」





買ってきたんですけど…
そう言ってミチルちゃんが鞄からプリンを出した





『手作り??』



「調理実習で」



『あぁ…』





そう言ってプリンを受けとる。
千春は不貞腐れつつもこちらに来た





「私も食べる」



「はぁ?」



「は?」



『…』





それから千春とミチルちゃんが言い争いを始めた



この2人って毎回ケンカ??するよね…
まぁ、ケンカするほど仲が良いって言うし



私は2人を無視してミチルちゃんの手作りのプリンを頬張る
うん、美味しい…





「だから千春先輩は彼氏できないんですよ!!」



「お前さんだって彼氏いないじゃろ!!」



「今はいないですけどいたことはあります!!」





何の言い争いなのよ…
呆れながらも2個目のプリンを食べる





「全く…綾菜先輩も何か…」



「そうじゃ!!綾菜も…」



『ん??』



「……それ何個目ですか??」



『3個目』



「………千春先輩プリンなくなりました」



「……そうか」



『…ポテチあげるよ』





そう言って2人にポテチを渡した。



ミチルちゃんのプリン美味しかった。





『ごちそうさまでした』





プリン
うん、プリン美味しかった。
また食べたいなー…




20120218



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