魔列車で行こう-side/deep- -4/6-






「ライト…俺のもしてくれるか?」
「…嫌だなんて言えるわけがないことを分かっていてそういうことを言うだろう、お前は」

はぁ、とひとつ息を吐いたライトニングの舌が、しっかりと反り返ったフリオニール自身にゆるゆると舌を這わせ始めた。
滑らかで柔らかな舌の感触に、先ほどまではどこか実体のないようなぼんやりとしていた快楽がはっきりとフリオニールの身体の中に炎を灯す。
その快楽にただ身を委ねたい、そんな誘惑に負けそうになる心をどうにか奮い立たせてフリオニールは再びライトニングの秘所に舌を這わせ始めた。
時折快楽に声を漏らし、ライトニングの舌の動きが止まる。そのたびにフリオニールも焦らすように唇と舌の動きを止めるとライトニングはねだるように腰を揺らしながら再びフリオニール自身を舌で刺激する。
ぴちゃぴちゃと響く水音を立てているのはどちらなのか、もうフリオニールには分からないしきっとライトニングにだって分からないだろう。
とめどなく溢れる蜜を舌で掬い、快感に身を捩じらせながらも自身にねっとりと舌を絡めフリオニールに快感を与えようとしているライトニングがたまらなく愛しい。
だが、この体勢でずっといるわけにも行かない…この快楽に身を任せたいという欲求よりも更に強く訴えかけるフリオニールの「本能」から、もう目を反らすことなど出来なかった。

「…こっち向いて、ライト」

秘所から唇を離し、呼びかけるようにそう声をかける。首だけで振り向いたライトニングに対して一度首を振ってみせてからライトニングの腰に手を回し身体ごと自分の方へと向けさせる。
一度バランスを崩して、丁度フリオニール自身の上にぺたりと座り込んだライトニングの熱く潤んだ瞳を真っ直ぐに見つめながら…フリオニールは再びライトニングの腰に手を添え、軽く浮かせるように持ち上げる。

「自分で…入れられるよな?」
「ああ…」

短く答え、フリオニール自身に手を添えるとライトニングは今度は自分で腰を浮かせて秘所の入り口にあてがい、そのまま一気に腰を沈めた。
途端にフリオニールに絡みつく熱い蜜が、先ほどまでの唇と舌での愛撫とは全く違う快楽を呼び起こす。
見上げれば中途半端に衣服を纏ったままのライトニングの身体が自分の上で激しく揺れ動いている。服の隙間から覗いている乳房はさほど豊かではないとは言えはっきりと見て取れる程度に上下に揺れていて、その動きがとても淫靡なものに見えて仕方がなかった。
始めは上下に、弾むように動いていたライトニングだったがやがてフリオニールの身体の横に手をつき、呼吸を乱して声を上げながら腰を動かす。
そのたびに自身が緩やかに締め付けられ、身体の奥底から湧き上がる快感がフリオニールを支配し始める。
ライトニングが腰を揺らすのに合わせて下から突き上げると、ライトニングは高い声を上げて大きく背中を反らす…その声も、その姿も、全てがフリオニールを駆り立てる。もっと、もっと深く繋がりあいたいと。
腰に添えていた手を離すと、ベッドについたままの手を緩く握った。無意識なのだろうか、ライトニングはその手を強く握り返してしっかりと指を絡める。
空いていたもう片方の手も同じように握り、しっかりと指を絡めあう。フリオニールの腕を支えにするかのように、ライトニングはあられもなく声を上げながらフリオニールの身体の上で何度もその身を躍らせていた。


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